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政治でもよく見かける『代案なき批判』
マスメディアをみていると、政治家の方々がさまざまな懸案事項について議論をしています。
子育てや高齢者に関する社会福祉の分野から感染症の対応策、近隣国の脅威に対する自国防衛、要人のスキャンダルなどなど。
それらをみていると、『代案なき批判』を見かけます。
「それはよくない!」「そんなことに予算(税金)をかけるな」「それはおかしい、責任をとって辞任しろ!」。
批判への対応の仕方や、批判を受けるプラン自体の良し悪しもありますが、責め立てる側を見ると批判ばかりで対案がほとんど見られません。
政治のシーンで『代案なき批判』というのは、政治家としての仕事を果たしていないように見えます。
良くない悪い、あれはダメこれはダメ、だけなら誰にでも言えます。
本当に良くない・悪いのであれば、「ではどうすべきか」という観点からの生産的な提案もセットでしなければなりません。
そのセットで提案する代案が、政治家への評価につながるからです。
とはいえ「批判が仕事」とも言われる政治の世界なので難しいところではありますが、この『代案なき批判』は政治に限った話ではなく、むしろ我々にとって身近なビジネスシーンでも多く発生します。
ビジネスの場でもよく起こる『代案なき批判』
規模や性質は異なりますが、ビジネスの場でも『代案なき批判』は発生します。
ビジネスシーンで遭遇する機会が多い例としては、ミーティングが挙げられます。
「(対案はないけども)それは違うんじゃないか」「(何となく)その案件は進めない方が良いんじゃないか」など。
ミーティングの本来の目的
本来、ミーティングという議論をする場は、議題に関して議論を交わし、建設的な意見交換を行うことで、議題が抱える課題を解決し、議題を進行することに確証を得ることが目的です。
そのため、ミーティングで議論をかわす際には、議題に関して一定以上理解できる・したうえで、相手の意見を尊重し聞き、それぞれの役割に応じて問題点を指摘し解決させて、議題をゴールさせる姿勢が参加者には求められます。
「ただ反対する」主な理由
そんな本来の目的があるなかで『代案なき批判』が起こると、議論が前に進まなくなってしまいます。
本質的な意見交換ができず、建設的な議論が滞ってしまいます。
「ただ反対する」理由もさまざまです。
揚げ足をとるのがその人の性格であったり、マウントをとろうと論破してやろうと考えたり、評価されたいという自己中心的な思考が働いたり、はたまた自身の業務量が増えることを避けるために否定する、などが理由として挙げられます。
『代案なき批判』を許容すべきという意見もありますが・・・
「『代案なき批判』を許容すべき」という意見もあります。
確かに「批判(反対)をするなら代案もセットで」とルール化してしまうと、バイアスとなり発言意欲にブレーキがかかってしまいやすくなるからです。
忖度することなく違和感を感じて反対の意思を示せるということは、心理的な安全性(※)が担保されているということなので、そういった雰囲気の中で、より良い代案(アイデア)に辿り着くチャンスがあるかもしれません。
ですが、誰にとっても有限な時間を消費するミーティングにおいては『代案なき批判』は許容すべきではありません。
※『心理的安全性』に関しては、こちらのページをご覧ください。
就活セミナーのサクラ騒動の背景にある「質問が出にくい」雰囲気。この雰囲気はビジネスシーンでも発生します。特にミーティングの場面を例に、質問が出にくい理由や雰囲気を打破する方法について解説しています。
『代案のある批判』とは?
著名なクリエイティブディレクターの見解
クリエイティブディレクター、アートディレクター、グラフィックデザイナーとして有名な佐藤可士和氏は、『代案のある批判』を肯定しています。
打ち合わせはあまりにも身近で、そこかしこの企業で行われてきました。日本を代表するアートディレクター・クリエイティブディレクターである佐藤可士和氏も、その多忙な生活の多くを打ち合わせで費やしています。そして、たくさんの打ち合わせの経験からいかにそれが大切なものか「佐藤可士和の打ち合わせ」(ダイヤモンド社)で述べています。 前回は打ち合わせで本音をぶつけ合う重要性についてお伝えしましたが、腹を割った打ち合わせではどんな効果が得られるのでしょうか。また、相手の意見に「NO」という場合に踏まえておきたいこととはどんなことでしょうか、解説します。
- 打ち合わせの出席者は、「良くしよう」という善意で行動しなければならない。打ち合わせの質を高め、いいアウトプットを生むから。
- 意見に反対したり否定すること自体は問題はない。しかし、否定「だけ」であれば何も進まない。
- だから、否定する・ダメ出しをするなら、部署や立場が違っても「代案」を出すべき。
- 代案は、相手のアイディアを凌駕するような、相手よりもレベルの高いアイディアを、周りの人が納得するような理由とセットで提案をすべき。
事業会社で『代案なき批判』と『無責任な丸投げ』に遭遇した話
自身が事業会社で幾度となく出くわしたケースを紹介します。
マーケターA:「前回のミーティングでお伝えした新たな見込み客獲得施策の準備状況は・・・の通りです。滞りなく進んでおりますので、予定通り実施できそうです」
経営者B:「うーん、準備状況はわかったけど、もっと違う施策の方が良いのでは?」
マーケターA:「現在の営業側のアプローチ状況を考えるとタイミング的にもベストですし、セールス側のターゲットとも合致しています。稟議申請時にご指摘いただいた今期の残り予算でできる範囲でもあるので最良だと考えていますが・・・」
経営者B:「いや、そうなんだけど、なんかこうもっと良いプランがあるんじゃない?」
マーケターA:「では、そのもっと良いプランというのは、もう少し具体的にどんなイメージをされていますか?」
経営者B:「いや、それは私にはわからない。あなたはこの会社のマーケティングのプロなんだから、自分で考えてみてくれ」
ひょっとするとかなり特殊な例かもしれませんが、事業会社内での『マーケティング』アクションとなると経営者に限らずこのような指摘を受けたことがあり、スタッフとしても部門の責任者としても矢面に立たされた経験があります。
確かに経営者の『嗅覚』というのは無視できないものがありますし、「もっと良い」というのが『代案』ととれなくもないですが、現場の社員としては外部の協力会社や社内のスタッフといったリソースや、セールス側の要望や状況、使える予算との兼ね合いを踏まえて総合的に判断するので、『対案なき批判』に『無責任な丸投げ』がプラスされると、たまったものではなかったと記憶しています。
代案のある批判の『代案』とは?
上述の自身の体験もあって、『代案なき批判』ではなく『代案のある批判』を肯定していますが、その『代案』は、例え具体性に乏しくとも、ニュアンスでも「ジャストアイデア」でもかまわないので、言語化して反対意見とセットで相手に伝えるべき、です。
確かに、反対意見としっかりとした根拠のある『代案』を指摘するためには、相応の専門的な知識が必要になるので難しさが伴います。
どんなプランにもリスクがなく絶対に成功するといったケースはなく、非の打ちどころのないプランはありません。
だからこそ、感情の好き嫌いで反対して揚げ足をとるのではなく、「言語化できない違和感」を感じて反対意見を伝えるのは大切です。
「何となく」から一歩踏み出して、より良くするにはどうすればいいかという視点で、できる限り言語化すれば、議論は活性化して議題のゴールに近づくはずです。
まとめ
ミーティングでも、どんな議論の場であっても、相手の意見を尊重し建設的な意見交換を行って、各々の役割を果たしつつ『代案のある批判』を心掛けて、議題をゴールさせる姿勢が必要です。
議論した結果、「いろいろ考えたけど、これがベター」「白黒がハッキリつかない」という結論に至るケースも確かにありますが、少なくとも『代案なき批判』(プラスして『無責任な丸投げ』)だけを論じる評論家は必要なく、佐藤可士和氏が表現するような『一流の仕事人』がビジネスシーンでは求められるはずです。
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