
相手の言動が「敵意」や「悪意」によるものと誤って思い込んでしまう『敵意帰属バイアス』。
発生例や自分が陥ってしまった時の対処法、陥ってしまった人への対処法などについて解説しています。
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『敵意帰属バイアス』とは?
『敵意帰属バイアス(Hostile attribution bias)』とは、相手の言動が「敵意」や「悪意」によるものと誤って思い込んでしまう、『認知の歪み』のことです。
この『敵意帰属バイアス』に陥ってしまうと、他人から何かを言われたり、何気ない行動に対して「自分に敵意を向けている」と感じ、その相手へ「報復」として攻撃的な言動を示しやすくなってしまいます。
また、何かにつけて「ハラスメントだ!」と騒ぎ立てる場合も、自分が見下され不安感が募ってしまう『敵意帰属バイアス』が作用していることが考えられます。
特にビジネスシーンにおいては、同僚やマネジメント対象である部下がこのバイアスに陥ってしまうと、周囲の従業員やマネージャーにストレスなど心理的負荷がかかってしまい、局所的な悪影響に留まらず企業組織に大きなデメリットを生じさせる原因になってしまいます。
『敵意帰属バイアス』の発生例
この『敵意帰属バイアス』は、ビジネスシーンでの衝突だけでなく、メディアで取り上げられるようなトラブル・事件に大きな影響を及ぼしていると考えられます。
「あおり運転」
他の車両の通行を妨害する目的で、急ブレーキや車間距離不保持などの違反行為を行う「あおり運転」。
重大な交通事故につながる危険な行為であり、最近メディアで取り上げられていますが、この「あおり運転」をするドライバーにも、『敵意帰属バイアス』が影響している可能性が示唆されています。
人混みでぶつかる
ほかにも、人混みの中で肩がぶつかった際、「わざとぶつかってきた!」と思い込むのも、『敵意帰属バイアス』の影響と言えます。
「メンチ」をきる
道すがら目が合っただけで、「なに見てんだよ!」とメンチをきるのも、『敵意帰属バイアス』が強くあらわれる例の一つと考えられます。
「アドバイス」をしたのに・・・
ビジネスシーンにおいては、良かれと思って「アドバイス」をした際にも、『敵意帰属バイアス』に直面することがあります。
懇切丁寧にアドバイスをすればするほど、バイアスに陥っている人にとっては、「否定されている」と惨めに感じたり、「嫌味を言われている」と歪んだ受け取り方しかできずに、怒りや敵意を向けることになります。
結果として、助言をした人も受けた人も、互いに疲弊してしまうことになり、関係性が悪化してしまうことになってしまうのです。
また、コロナ禍を経てリモートワークがより定着した現在においては、リモート環境におけるニュアンスの伝え方の難しさが、さらに『敵意帰属バイアス』に拍車をかけることにも。
「労った」だけなのに・・・
ほかにも、忙しく仕事をしていたので「頑張ってね」と一声かけただけなのに、「自分は余裕だって言いたいのか」と、強い剣幕で怒りだしてしまうというケース。
『敵意帰属バイアス』によって攻撃的に反発してしまうことで、労った相手は唖然としてしまいます。
なぜ『敵意帰属バイアス』に陥ってしまうのか?
陥ってしまう本人も悩んだり、「生きづらさ」を抱えることになってしまう『敵意帰属バイアス』。
このバイアスに陥ってしまう原因としては、心の中にある感情や、幼少期の経験などが大きく影響していると考えることができます。
「劣等感」や「恐怖心」
『敵意帰属バイアス』という「認知の歪み」の根底にあるのが、自分を認めることができない「劣等感」です。
つまり、相手から見下されることに対する強い「恐怖心」があるわけです。
劣等感や恐怖心があるため、自己肯定感が低く、自信が無く、そんな自分を守るために攻撃的になってしまうということになります。
これらの要因は誰しもが持つものですが、特に以下の傾向や経験をしていると、よりバイアスに陥りやすくなります。
「発達障害」の症状がある
特に「発達障害」を持っている場合、『敵意帰属バイアス』の傾向が強く出てしまいます。
さらに、自閉的な傾向があると、視野が狭くなりやすくなります。すると、「認知が歪みやすく」なってしまうのです。
毒親に育てられ「アダルトチルドレン」になってしまう
「毒親」とは、子どもに悪影響を与える親を指す言葉です。
さまざまなパターンがあり、過干渉や暴言・暴力などの虐待によって子どもに重圧を与える、逆に子どもにかまわずに世話を放棄したり怠る「ネグレクト」などがあります。
こういった親のもとで育つと、社会的な情報処理能力がうまく発達できずに攻撃的になってしまったり、劣等感や視野の狭さを強めることにつながってしまいます。
「仲間はずれ」にされた経験
とある研究によると、小学校で「仲間はずれ」にされた経験のある子どもは、経験の無い子どもと比較して攻撃的な行動を取りやすくなることが示されています。
さらに、仲間はずれの経験をうまく乗り越えることができないと、『敵意帰属バイアス』がより強く生じてしまうことが分かっています。
自分が『敵意帰属バイアス』に陥ってしまった時の対処法
生きていくうえで大切な人間関係を失うリスクのある『敵意帰属バイアス』。
自分自身がこのバイアスに陥ってしまったと感じた時の対処療法としては、以下のような方法が考えられます。
- バイアスに気づき「客観視」する
- 一旦思考を停止し時間を置く
- 「感情」と「事実」を切り分けてみる
バイアスに気づき「客観視」する
まずは、「『敵意帰属バイアス』に陥っているかもしれない」ことに気づき、「客観視」することが大切になります。
例えば「自分は否定されている」と思った際に、「『敵意帰属バイアス』に陥っているかも」と心の中で反芻してみることで、自分自身を客観視しやすくなります。
そうすることで、敵意を向けられた(と思い込む)ことから生じる「怒り」の感情に飲み込まれることなく、気持ちの余裕を持って客観的に自分を見つめられるようになるはずです。
一旦思考を停止し時間を置く
『敵意帰属バイアス』に陥ってしまうと、「怒り」の感情が湧き上がってきます。
そんな感情に支配されてしまった時は、一旦思考を停止し時間を置くことで、気持ちが落ち着きやすくなり、「怒り」の感情と距離を置きやすくなります。
「感情」と「事実」を切り分けてみる
「感情」と「事実」を切り分けて考えることも、『敵意帰属バイアス』から遠ざかるための手法の1つです。
前述の、「気づく」→「時間を置く」流れを作れることができれば、「怒り」の感情が少なからず落ち着いているはずです。
気持ちが落ち着いたタイミングで、「否定されたと思ったけど、本当にそうだったのか?」と違う受け取り方ができなかったのか、自分自身に問いかけてみることが回避するポイントになります。
「自分が困っているように見えたから助けようとしてくれたのかもしれない」「単純に忙しそうだったから励ましてくれたのかも」と、その時に認識した「敵意」とは異なる解釈ができれば、怒りの感情が薄れて、今後のコミュニケーションに前向きな材料になるはずです。
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この続きでは、『敵意帰属バイアス』に陥ってしまった人への対処法について解説しています。
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