「弱さを見せる」ことが好意的に捉えられる!?『美しい混乱効果』

「弱さ」や「失敗」をさらけ出すことで、自分自身に対しては「無能」に感じる一方で、他人の目には好意的に映る現象を意味する『美しい混乱効果』
発生するメカニズムやビジネスシーンにおける活用例、活用する際の注意点などについて解説しています。

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『美しい混乱効果』とは?

自己開示すると自身にはマイナス、受け手にはプラスの印象を与える現象

「弱さ」や「失敗」をさらけ出すことで、自分自身に対しては「無能」に感じる一方で、他人の目には好意的に映る現象を意味する『美しい混乱効果(The Beautiful Mess Effect)』

つまり、この現象は「弱みを見せる」自己と受け手である他者の間に「評価の違い」が生じるようになる、ということをあらわしています。

ちなみに、自身の内情をさらけ出すことは『自己開示』と呼ばれています。

『自己開示』の詳細については、こちらのページをご覧ください。

『プラットフォール効果』との違い

俗に言う「ギャップ萌え」を意味するプラットフォール効果

「有能な人」がミスや失敗をすると、かえって好感度が高まる現象を指す『プラットフォール効果』

この『プラットフォール効果』と『美しい混乱効果』のどちらも「弱みを見せる」ことで好影響をもたらすという点では共通していますが、『美しい混乱効果』は「有能な人」に限らず、誰にでも生じるのが違いと言えます。

『プラットフォール効果』の詳細については、こちらのページをご覧ください。

『美しい混乱効果』を立証した実験

自身の評価とは裏腹に打ち明ける「弱さ」が他者の好感度を高める?

一見すると、「弱み」を打ち明けることはマイナスに捉えられがちですが、実際には意外にも良い印象を受け手に持たれることがあります。

この、自分の「弱さ」に対する自他の評価のズレが生じるという『美しい混乱効果』に関する実験が、2018年にドイツのマンハイム大学で実施されました。

好きな人に告白するシチュエーションや・・・

マンハイム大学が実施した実験のおおまかな内容は、以下の通りです。

  • 参加者たちに「好きな相手に告白する状況」「ケンカの後に恋人に謝る状況」「職場で重大なミスをしたことを認める状況」などの心理的負荷が大きい状況を想像してもらう。
  • 「自らが欠点や失敗をさらけ出す行為」について、どう感じるかを言語化してもらう。

以上のことを行い、「自分自身の弱さを見せた人たちへの好感度」をチェックしました。

職場で大きなミスをしたことを認めるシチュエーションを想像する

その結果、以下のようなことが明らかになりました。

  • 参加者の多くが、自分自身が「欠点や失敗をさらけ出す行為」をしていると想像すると、「自分は弱い人間だ」「無能だ」と感じた。
  • 逆に、他者が「欠点や失敗をさらけ出す行為」をしていると想像した場合、「その人は良い人間だ」と感じた。

これはつまり、「自分が欠点や失敗をさらけ出す」ことについては否定的に考える傾向があるのに対し、「他人が弱さを打ち明ける」ことについては肯定的に評価をする傾向がある、ということです。

多くの人が「恥ずかしい」と思う「即興で歌う」という行為

マンハイム大学の研究チームは、ほかにも以下の実験で、「弱さ」への評価の差を調べました。

  • 参加者を2つのグループに分け、1つのグループには審査員の前で即興で歌ってもらい、もう一方のグループには審査員を務めてもらう。
  • 参加者全員に「他者に恥ずかしい行為を見せる」ことについてどう思うかを質問する。

その結果、前述の実験と同様の結論に至ることになりました。

  • 即興で歌うグループは「自分の恥ずかしい歌を聴かせたら不快にさせてしまう」「堂々と歌う姿を見せなきゃいけない」と回答。
  • 審査員を担当するグループは「人前で即興で歌うことのできる人たちには、どんな姿であろうと強さと勇気を感じる」と回答。

この実験でも、即興で歌うという「恥ずかしい行為」をさらけ出す側と、その行為を受け入れる側には「評価の違い」が生じることが明らかになったのです。

『美しい混乱効果』が生じるメカニズム

3つのメカニズム

『美しい混乱効果』が発生するメカニズムは、以下の3点が挙げられます。

  • 親近感が醸成される
  • 信頼感が高まる
  • 共感を誘発する

親近感が醸成される

①「親近感」を持たれやすくなる

自分自身の「弱み」を見せることで、受け手である相手は「この人も自分と同じように悩んだり、失敗することがあるんだ」と感じて、親近感を抱きやすくなります。

信頼感が高まる

②「信頼感」の向上

非の打ちどころの無い完璧な人よりも、ある程度「弱み」を見せる人の方が「人間味」があり、信頼できると感じられることがあります。

共感を誘発する

③「共感」を得やすくなる

「弱み」を打ち明けられることで、受け手側は自身の経験と相手との経験を重ね合わせて「共感」を生みやすくなります。

ビジネスシーンにおける『美しい混乱効果』の活用例

自身の弱みである「失敗談」や「非を認める」

ビジネスシーンにおいて、『自己開示』の一環として、この『美しい混乱効果』を活用することで、良好な人間関係を築き、より良い業務成果につなげることが期待できるようになります。

例としては、プレゼンテーションの時に失敗談を交えて話したり、ミーティングで素直に自身の非を認めることで、相手から親近感や信頼、共感を得やすくなるはずです。


この続きでは、『美しい混乱効果』を活用する際の2つの注意点について解説しています。

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