
「弱さ」や「失敗」をさらけ出すことで、自分自身に対しては「無能」に感じる一方で、他人の目には好意的に映る現象を意味する『美しい混乱効果』。
発生するメカニズムやビジネスシーンにおける活用例、活用する際の注意点などについて解説しています。
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『美しい混乱効果』とは?
「弱さ」や「失敗」をさらけ出すことで、自分自身に対しては「無能」に感じる一方で、他人の目には好意的に映る現象を意味する『美しい混乱効果(The Beautiful Mess Effect)』。
つまり、この現象は「弱みを見せる」自己と受け手である他者の間に「評価の違い」が生じるようになる、ということをあらわしています。
ちなみに、自身の内情をさらけ出すことは『自己開示』と呼ばれています。
※『自己開示』の詳細については、こちらのページをご覧ください。
自身の感情や価値観、趣味や家族、仕事や性格、経験や身体的特性などについて、弱みを含めて正直に伝える『自己開示』。活用するメリットやビジネスシーンでの4つの例、7つの注意点などについて解説しています。
『プラットフォール効果』との違い
「有能な人」がミスや失敗をすると、かえって好感度が高まる現象を指す『プラットフォール効果』。
この『プラットフォール効果』と『美しい混乱効果』のどちらも「弱みを見せる」ことで好影響をもたらすという点では共通していますが、『美しい混乱効果』は「有能な人」に限らず、誰にでも生じるのが違いと言えます。
※『プラットフォール効果』の詳細については、こちらのページをご覧ください。
有能な人が起こすミスや失敗は、かえって好感度を上げる『プラットフォール効果』。生じるメリットや活用例、活用する際の注意点などについて解説しています。
『美しい混乱効果』を立証した実験
一見すると、「弱み」を打ち明けることはマイナスに捉えられがちですが、実際には意外にも良い印象を受け手に持たれることがあります。
この、自分の「弱さ」に対する自他の評価のズレが生じるという『美しい混乱効果』に関する実験が、2018年にドイツのマンハイム大学で実施されました。
マンハイム大学が実施した実験のおおまかな内容は、以下の通りです。
- 参加者たちに「好きな相手に告白する状況」「ケンカの後に恋人に謝る状況」「職場で重大なミスをしたことを認める状況」などの心理的負荷が大きい状況を想像してもらう。
- 「自らが欠点や失敗をさらけ出す行為」について、どう感じるかを言語化してもらう。
以上のことを行い、「自分自身の弱さを見せた人たちへの好感度」をチェックしました。
その結果、以下のようなことが明らかになりました。
- 参加者の多くが、自分自身が「欠点や失敗をさらけ出す行為」をしていると想像すると、「自分は弱い人間だ」「無能だ」と感じた。
- 逆に、他者が「欠点や失敗をさらけ出す行為」をしていると想像した場合、「その人は良い人間だ」と感じた。
これはつまり、「自分が欠点や失敗をさらけ出す」ことについては否定的に考える傾向があるのに対し、「他人が弱さを打ち明ける」ことについては肯定的に評価をする傾向がある、ということです。
マンハイム大学の研究チームは、ほかにも以下の実験で、「弱さ」への評価の差を調べました。
- 参加者を2つのグループに分け、1つのグループには審査員の前で即興で歌ってもらい、もう一方のグループには審査員を務めてもらう。
- 参加者全員に「他者に恥ずかしい行為を見せる」ことについてどう思うかを質問する。
その結果、前述の実験と同様の結論に至ることになりました。
- 即興で歌うグループは「自分の恥ずかしい歌を聴かせたら不快にさせてしまう」「堂々と歌う姿を見せなきゃいけない」と回答。
- 審査員を担当するグループは「人前で即興で歌うことのできる人たちには、どんな姿であろうと強さと勇気を感じる」と回答。
この実験でも、即興で歌うという「恥ずかしい行為」をさらけ出す側と、その行為を受け入れる側には「評価の違い」が生じることが明らかになったのです。
『美しい混乱効果』が生じるメカニズム
『美しい混乱効果』が発生するメカニズムは、以下の3点が挙げられます。
- 親近感が醸成される
- 信頼感が高まる
- 共感を誘発する
親近感が醸成される
自分自身の「弱み」を見せることで、受け手である相手は「この人も自分と同じように悩んだり、失敗することがあるんだ」と感じて、親近感を抱きやすくなります。
信頼感が高まる
非の打ちどころの無い完璧な人よりも、ある程度「弱み」を見せる人の方が「人間味」があり、信頼できると感じられることがあります。
共感を誘発する
「弱み」を打ち明けられることで、受け手側は自身の経験と相手との経験を重ね合わせて「共感」を生みやすくなります。
ビジネスシーンにおける『美しい混乱効果』の活用例
ビジネスシーンにおいて、『自己開示』の一環として、この『美しい混乱効果』を活用することで、良好な人間関係を築き、より良い業務成果につなげることが期待できるようになります。
例としては、プレゼンテーションの時に失敗談を交えて話したり、ミーティングで素直に自身の非を認めることで、相手から親近感や信頼、共感を得やすくなるはずです。
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この続きでは、『美しい混乱効果』を活用する際の2つの注意点について解説しています。
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