価格以上の「価値」を感じたり「愛着」が生まれる!?『イケア効果(IKEA効果)』

購入者が自分で組み立てたり制作したものに対して、実際の客観的な価値よりも「高い価値」や「愛着を感じる」ようになる『イケア効果(IKEA効果)』
発生するメカニズムや日常の発生例、ビジネスシーンへの応用例や保有効果・コンコルド効果との関係性、注意点やデメリットについて解説しています。

『イケア効果(IKEA効果)』を解説したPDFデータを無料でプレゼント!

『イケア効果(IKEA効果)』を解説したPDFデータを無料でプレゼント!

ご希望の方は、上記画像のクリック先のメルマガフォームに「氏名」「会社名(もしくはフリーランスなど)」「メールアドレス」、
「お問い合わせ内容」欄に『イケア効果(IKEA効果)』ホワイトペーパー希望、と記載して送信をお願いします。

『イケア効果(IKEA効果)』とは?

自分で手間をかけると実際以上に価値や愛着を感じやすくなる心理現象

購入者が自分で組み立てたり制作したものに対して、実際の客観的な価値よりも「高い価値」や「愛着を感じる」ようになる『イケア効果(IKEA効果)』

この心理的なバイアスは、労力によって得られる過大評価を指し、自身の直感や経験によって物事を非合理的に判断してしまう行動経済学の「認知バイアス」の一種とされています。

日本国内でも10以上の店舗を展開している「イケア(IKEA)」

この認知バイアスは、名称の通りスウェーデンの世界的な家具量販店「イケア(IKEA)」が由来となっています。

比較的安価でデザインが現代的であり、購入者・顧客自身が組み立てるオリジナルの家具を多数取り揃えているのが人気で、IKEA側としては家具を組み立て式にすることでコストを削減でき、低価格を実現しています。

実証された実験

人は「自分が手を加えたモノに対して愛着が湧く傾向」を明らかにした実験内容

『イケア効果』は、ハーバードビジネススクールのマイケル・ノートン 氏、アメリカのデューク大学教授のダン・アリエリー 氏、イェール大学のダニエル・モション 氏の3名によって、2011年に提唱されました。

この3名は、以下の検証実験を行いました。

  • 被験者を「イケアの家具を自分で組み立てるグループ」と「完成された家具をチェックするだけのグループ」に分ける。
  • それぞれの作業完了後、被験者らに「自分が組み立てた家具」「自分が点検した家具」に値付けしてもらう。
  • 「自分が組み立てた家具」には平均78セント、「自分が点検した家具」には平均48セントと値段を設定した。

実験の結果、「自身で組み立てた家具に高い価値を感じる」ことが明らかになりました。

『イケア効果(IKEA効果)』が発生するメカニズム

なぜ『イケア効果(IKEA効果)』が起こるのか?

行動経済学の法則の一つである『イケア効果(IKEA効果)』が発生するメカニズムは、以下の通りです。

  • 労力による過大評価:自分の「時間」や「労力」を注ぎ込むことで、その成果物に対して「無意識のうちに高いプレミアム(労力の対価)」を乗せて評価してしまうため。
  • 有能感の証明:自分の手で完成させることで「達成感」を得られ、「自己肯定感」が高まるため。

身近な『イケア効果(IKEA効果)』の発生例

日常で生じるイケア効果の6例

『イケア効果(IKEA効果)』は日常生活でもよく発生する事象です。

具体例としては、以下のケースが挙げられます。

  • 自分で作って食べる「知育菓子」
  • 自分で手間暇をかけて完成させる「プラモデル」
  • 「自分で作る」という達成感が味わえる「DIY」
  • 最終的に感動や知識の集大成を得られる「分冊百科(パートワーク)」
  • 単なる食事以上の体験価値が生まれる「焼肉」
  • 自分で育てた野菜を食べる「家庭菜園」

自分で作って食べる「知育菓子」

①図工や工作のような感覚で工程を楽しむ「知育菓子」

粉や水などの材料を混ぜたり、こねたりして、自分で形を作って完成させる「知育菓子」

子どもの「考える力」や「創造力」、「手先の器用さ」などを育むことを目的としており、「自分で作る」工程を通じて楽しんで食べられるのが特徴です。

自分で手間暇をかけて完成させる「プラモデル」

②完成させる過程そのものが価値になる「プラモデル」

「プラモデル」も『イケア効果(IKEA効果)』が生じる例として挙げられます。

自分でパーツを切り離し、説明書を見ながら一つ一つのパーツを組み立てていく「プラモデル」。

複雑であればあるほど、完成品ができるまでに相応の時間がかかりますが、時間をかけて完成させた「プラモデル」には、一層愛着が湧くものです。

「自分で作る」という達成感が味わえる「DIY」

③自分の手でより良くする精神に基づいた「DIY(Do It Yourself)」

イケアの家具のように、専門業者に頼まずに自分で家具などの製作や修繕、部屋の模様替えなどを行う「DIY」

コストを抑えながら理想のアイテムを作れるだけでなく、「自分で作る」という達成感も味わえるのが『イケア効果(IKEA効果)』を誘発させていると言えます。

最終的に感動や知識の集大成を得られる「分冊百科(パートワーク)」

④揃える喜びや達成感を得る「分冊百科(パートワーク)」

ディアゴスティーニアシェット・コレクションズ・ジャパンなどの「分冊百科(パートワーク)」も、『イケア効果(IKEA効果)』の発生例の一つと言えます。

高額な書籍や複雑な模型を定期的に少しずつ集めて、最終的に大きな感動や知識の集大成を得られることが魅力で、多くの人を惹きつけています。

単なる食事以上の体験価値が生まれる「焼肉」

⑤食のエンターテインメントとも言える「焼肉」

音や香りを感じながら自分好みに肉を焼くと、格別の味わいや達成感を得られることも、『イケア効果(IKEA効果)』の発生例の一つと言えます。

自分で育てた野菜を食べる「家庭菜園」

⑥「家庭菜園」で育てて収穫する達成感とおいしさを感じられる

「家庭菜園」も、『イケア効果(IKEA効果)』の代表的な発生例の一つです。

種や苗から野菜が育つ過程を間近で見守り、水やりや温度管理、害虫対策などをして手間をかけることで、スーパーで買う野菜よりも「おいしい」と感じるようになります。

「手間をかけて育てる」という労力を経て収穫することで、『イケア効果(IKEA効果)』が発揮される、というわけです。

『イケア効果(IKEA効果)』のビジネスシーンへの応用例

「体験機会」を提供し「コスト軽減」「モチベアップ」できるメリットが

購入者・顧客に「参加する体験」を提供することで、単なる完成品を買う以上の満足感を生み出すことができ、一方で「組み立てる」「完成させる」コストを軽減できるという販売側のメリットも生じるようになる『イケア効果(IKEA効果)』。

『イケア効果(IKEA効果)』は、マーケティング(販売促進)だけでなくマネジメントなど、さまざまなビジネスシーンで活用可能な心理バイアスとして知られています。

  • あえて手間を増やして売上をアップさせた「ホットケーキミックス」
  • セールスマンを「企画会議」に参加させて商品の販売意欲を高める
  • 部分的な工程だけでなく「全行程」を経験してもらう
  • 「座談会」や「ユーザー会」を介して満足度を高める

あえて手間を増やして売上をアップさせた「ホットケーキミックス」

①「粉に水を混ぜて焼くだけ」では消費者に受け入れられなかった・・・

ユーザーに「あえて一手間かけさせる」ことで、楽しさや満足感を提供する商品例として「ホットケーキミックス」が有名です。

アメリカで発売された当初、ホットケーキミックスは「粉に水を混ぜて焼くだけ」という非常にシンプルな商品でした。

「自宅で簡単にホットケーキを作れる」ことが売りでしたが、当時は売れ行きが芳しくありませんでした。

逆に手間を増やして楽しさや満足感を提供する「ホットケーキミックス」に

そこで、水だけを加えて作る商品から、「卵や牛乳も加えて作る」商品へと変更しました。

その結果、「ホットケーキミックス」の売り上げはアップし、広く親しまれる商品になりました。

つまり、あえて「卵と牛乳を加える」手間をプラスしたことで、自分で作る「体験」と「実感」を得られるようになり『イケア効果(IKEA効果)』を発揮させた、というわけです。

セールスマンを「企画会議」に参加させて商品の販売意欲を高める

②商品の開発段階から触れることで販売する自信が高まる

例えば、企画職ではない新卒採用の営業マンを「商品開発の企画会議」に参加させることで、販売する自社商品の強みや良さを知って「販売する自信」が強まり、セールス活動に活かすことができるようになるのも、『イケア効果(IKEA効果)』の活用例の一つです。

部分的な工程だけでなく「全行程」を経験してもらう

③商品製造の全工程を経験することで愛着やモチベーションが高まる

工場に勤務する従業員に「一つの工程」だけを任せるのではなく、「商品製造の全工程」を経験してもらうことで、製造商品に対する「愛着」を作り出し、製造する「モチベーション」を高めやすくなることも、『イケア効果(IKEA効果)』を活用させるケースの一つです。

「座談会」や「ユーザー会」を介して満足度を高める

④顧客・ユーザーの声を拾い上げて反映することで「自分ゴト」にする

実際に商品やサービスを購入・導入している消費者や顧客に「座談会」や「ユーザー会」に参加してもらい、その商品・サービスの使用感や不便さなどを意見してもらい、その情報を商品・サービス開発に反映することで、満足度がより高まるのも『イケア効果(IKEA効果)』の活用例と言えます。

『イケア効果(IKEA効果)』と『保有効果』

一度手に入れると手放したくなくなる『保有効果』

『イケア効果(IKEA効果)』と類似した心理事象に保有効果があります。

『保有効果』とは、一度所有したモノや環境に「愛着」や「高い価値」を感じて、それを手放すことに抵抗を感じるようになるバイアスのことです。

『イケア効果(IKEA効果)』によって、自分で購入後に組み立てたり制作すると「高い価値」や「愛着を感じる」ようになり、『保有効果』によって一層手放したくなくなったり愛着が強まるケースが考えられます。

『保有効果』の詳細については、こちらのページをご覧ください。

『イケア効果(IKEA効果)』と『コンコルド効果』

損失が大きくなるのがわかっていながらもやめられない『コンコルド効果』

コンコルド効果とは、特定の対象への金銭的・精神的・時間的投資を継続することが「損失リスクの拡大」につながるとわかっていても、それまでに費やした投資を惜しんでやめられなくなる心理事象のことです。

『イケア効果(IKEA効果)』と同様に、行動経済学の認知バイアスの一種ですが、言葉の意味は正反対です。

『コンコルド効果』の詳細については、こちらのページをご覧ください。

共有して関連するのが「サンクコスト」

「埋没費用」とも呼ばれるサンクコスト

『コンコルド効果』は『サンクコスト効果』とも呼ばれますが、「サンクコスト」とは過去に費やした労力や金銭、時間のことで「埋没費用」とも呼ばれます。

「サンクコスト」がプラスに作用すると「こんなに労力を費やしたのだから、良い結果が得られた」と『イケア効果(IKEA効果)』が発揮されます。

一方で、「サンクコスト」がマイナスに作用すると「こんなに労力を費やしたのに、残念な結果になってしまった」と『コンコルド効果』が発揮されてしまう、ということです。

この続きでは、『イケア効果(IKEA効果)』の注意点・デメリットについて解説しています。

『イケア効果(IKEA効果)』を解説したPDFデータを無料でプレゼント!『イケア効果(IKEA効果)』を解説したPDFデータを無料でプレゼント!

ご希望の方は、上記画像のクリック先のメルマガフォームに「氏名」「会社名(もしくはフリーランスなど)」「メールアドレス」、
「お問い合わせ内容」欄に『イケア効果(IKEA効果)』ホワイトペーパー希望、と記載して送信をお願いします。

DR70の法人サイトに記事&リンク掲載します!2026年7月末までの「半額」キャンペーンをココナラで実施中!DR70の法人サイトに記事&リンク掲載します!
2026年7月末までの「半額」キャンペーンをココナラで実施中!

25の心理テクニックをまとめたコンテンツを¥2,000で販売中!

副業ビジネス≪Webライティング≫で継続案件を勝ち取るために有効な『心理テクニック』を販売中!

株式会社SBSマーケティング

株式会社SBSマーケティングでは、BtoB(企業間取引)を中心にマーケティングや集客に関連したコンサルティングサービスをご提供させていただいております。

中堅・小規模企業様向けサービスはこちら


個人事業主&フリーランス様サービスはこちら

お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

お問い合わせイメージ

メルマガ登録で無料プレゼント!!ご登録はコチラから

マーケティングは試行錯誤を重ねる必要がありますが、リソースの制約などによって思うように時間をかけることはできません。

現状や課題、求める成果をお聞きしてマーケティングの確度を上げるために併走させていただきます。