『動画コンテンツ』とは?
写真の5,000倍の情報量を入れられるため、短時間で多くの情報を伝えられることから注目されている『動画コンテンツ』。
BtoC(企業-一般消費者向け)ビジネスでは一般的ですが、BtoB(企業間取引)ビジネスでは、徐々に浸透し始めているという肌感覚です。これまで、紙媒体やWebコンテンツベースで顧客や見込み客に訴求していたBtoB企業でも「これからは動画(コンテンツ)だ!」と着手し始めるケースも増えています。
インターネット環境が整備され、昨今ではコロナウイルスの影響による在宅勤務・リモートワークの普及によって、紙媒体ではそもそも顧客や見込み客に届かない、テキスト・画像ベースのWebコンテンツとはまた違う形で訴求したいというニーズを追い風に、今後も伸長が期待できるマーケットです。
ニーズが高まり続ける『動画コンテンツ』のメリットとデメリット、集客手法としての動画広告と『動画コンテンツ』に関する注意点について解説します。
『動画コンテンツ』のメリットとデメリット
『動画コンテンツ』のメリット
『動画コンテンツ』のメリットは、以下の点が挙げられます。
- 短い時間で端的に多くの情報量を伝えることができる。
- ほかの種類のコンテンツと比較するとクリック率が高く、閲覧してもらいやすい。
- 掲載するWebサイトの滞在時間がアップする。
- Googleは『動画コンテンツ』を重要視していて、検索順位が上位(SEO対策)になるという調査結果も。
サーチエンジン側、閲覧するユーザー側ともに高い評価を受けやすいことが大きなメリットと言えます。
『動画コンテンツ』のデメリット
『動画コンテンツ』のデメリットは、以下の点が挙げられます。
- 静止画よりも撮影や編集、加工が複雑であることから、制作労力とコストがかかる。
- 動画による表現は時間とともに情報が流れていくため、伝えたいメッセージが常に表示されるわけではないので、伝わり方が弱くなることも。
代表例の『Google動画広告(YouTube広告)』
動画広告と聞いて、多くの人が思い浮かぶのがYouTube広告ではないでしょうか。
YouTube広告は、Google動画広告とも呼びます。
Google社がサービス提供している広告(※)には、テキストのみの『Google(リスティング)広告』、バナー画像をメインとした『Googleディスプレイ広告(GDN)』、そして動画をメインにした『Google動画広告(YouTube広告)』それぞれで訴求方法が異なります。
※Google広告の種類やそれぞれの特徴に関しては、こちらの記事をご覧ください。
広告を出稿すると検索順位が上がるのか!?マーケティング界隈で聞くこの噂について解説しています。
『Google動画広告(YouTube広告)』の種類
広告用の動画コンテンツは、YouTubeに登録されている必要がありますが、動画広告自体は、YouTube だけでなく、Googleの動画パートナー上のWebサイトやアプリにも表示されるようになっています。
動画広告の種類は、掲載形式や料金によってさまざまあります。
スキップが可能なインストリーム広告
スキップが可能なインストリーム広告は、YouTube、Googleの動画パートナー上のWebサイトやアプリで配信される動画の再生前後または再生中に動画コンテンツが表示されます。
再生開始から5秒経過すると、ユーザーは広告をスキップできるようになります。
ユーザーが30秒間(30秒未満の長さの広告の場合は最後まで)視聴した場合、30秒経過する前に動画を操作した場合、もしくはインプレッション数(表示回数)に基づいて料金が発生する仕組みです。
スキップができないインストリーム広告
スキップができないインストリーム広告は、YouTube、Googleの動画パートナー上のWebサイトやアプリで配信されている動画の再生前後もしくは再生中に動画コンテンツを表示するとき、または視聴者に動画を最後まで表示する、15秒以下の広告を指します。
広告の表示回数に基づいて課金される仕組みです。
インフィード動画広告
インフィード動画広告(旧ディスカバリー広告)は、動画のサムネイル画像とテキストで構成され、YouTubeの検索結果の上部、「次のおすすめ」として、メインの動画の下に広告枠として表示されます。
動画はユーザーがクリックすると再生する仕組みで、再生された場合のみ課金されます。
バンパー広告
バンパー広告は、スキップができない6秒以内の動画広告で、表示回数に基づいて課金される仕組みです。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は、音声なしで再生され、ユーザーがタップするとミュートが解除される仕組みの広告です。
動画が2秒以上再生された場合にのみ料金が発生します。
マストヘッド広告
マストヘッド広告は、YouTubeのトップページに表示される広告です。
最も目立つ場所に掲載されるので、新商品・サービスを短期間かつ大規模にリーチしたい場合に最適な広告です。
Googleの営業担当者を通じて予約ベースでのみ利用でき、インプレッション単価(CPM)制で課金されます。
『動画コンテンツ』を制作・着手する際の注意点
多くのメリットがある『動画コンテンツ』。DTP(カタログやチラシなどの紙媒体)やWebコンテンツのように制作・編集・加工できるツールが普及し始めていますが、コンテンツの性質上、同じように扱うのは無理があると思われます。
『動画コンテンツ』の制作でよくあるのが「3分の動画を編集するのに3時間かかるなんてザラ」ということ。
タイムラインという概念もあることから、制作ツールを導入したからといって中々すぐには作れず、ノウハウがない状態で制作できたとしても「素人感満載」「手弁当」の動画になってしまいます。
受け手であるユーザーに有益でわかりやすく訴求力のあるコンテンツでなければいけませんので、『動画コンテンツ』を制作する際には、まずツールを導入したりせず、レクチャーを受けるなりして「ノウハウ」をしっかりと身に付けてから着手することをオススメします。
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