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問題や目標を小さな「塊」に分割して、具体的な解決策や達成方法を考案する『チャンクダウン』。
実施することによる7つのメリットや5つのビジネスシーンでの活用例、
実際の手順や効果的に進めるための2つのポイントについて解説しています。
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『チャンクダウン』とは?
『チャンクダウン(Chunk Down)』とは、問題や目標を小さな「塊」に分割して、具体的な解決策や達成方法を考案するための思考法のことです。
この「チャンク(Chunk)」は「塊」や「まとまり」を、「Down」は「ほぐす」を意味しています。
心理学に基づくコミュニケーション手法の1つとして知られ、コーチングやカウンセリング、マネジメントなどで活用されています。
つまり、大きく漠然とした問題や目標(塊)をほぐし、小さく切り分ける『チャンクダウン』を実施することで問題が明確になり、次にとるべき行動や講じるべき対策がイメージしやすくなる、というわけです。
『チャンキング』
また、物事を「塊」として捉え、細かく分割したり大きくまとめたりして、理解しやすくするための思考方法を『チャンキング』と呼びます。
なので、『チャンクダウン』は『チャンキング』の一つに含まれます。
3種類の『チャンキング』
物事を「塊」として捉え、理解しやすくするための思考方法である『チャンキング』には3種類あり、目的に応じて使い分けされています。
- チャンクダウン
- チャンクアップ
- チャンクスライド(スライドアウト、水平チャンク)
『チャンクアップ』
『チャンクアップ』とは、チャンクダウンとは逆に、物事を「塊」にまとめて捉える手法のことです。
より広い視野で物事を考えたり、全体の方向性を見出す場合などで用いられる思考方法です。
複数の事柄を一つにまとめることから「抽象化」とも呼ばれている『チャンクアップ』。
ビジネスシーンでの例としては、ミーティングでの議論が停滞した際に用いることで、「議題」や「議論の目的」を振り返るきっかけとなり、論点のズレの解消につながります。
つまり、『チャンクアップ』を活用することで、物事に取り組む際の「目的」、解決すべき「本質的な問題」という、最終的に解消しなければならない点に辿り着きやすくなります。
『チャンクスライド(スライドアウト、水平チャンク)』
『チャンクスライド』とは、水平(横方向)に目線を移動させて、あるチャンク(塊)と同じレベルに位置している別のチャンクを見つけることを意味しています。
『スライドアウト』や『水平チャンク』とも呼ばれています。
『チャンクスライド』を活用することで、思考の幅が広がりやすくなり、同じレベルのアイデアや選択肢が増えることになります。
ビジネスシーンでのミーティングの場合、解決すべき議題に対する案出しがしやすくなるという効果が見込まれます。
組み合わせることで効果が高まる
それぞれの思考法が単体で活用されることもありますが、組み合わせて使うことで相乗効果を発揮するケースも想定されます。
ビジネスシーンにおける例としては、プロジェクトを成功させるために『チャンクダウン』で具体的なタスクを明確化し、『チャンクアップ』で目的であったりビジョンといった、チーム全体の「ベクトル」を合わせる。
また、チームで「目標の売上を達成する」場合、『チャンクダウン』を用いて売上を達成するためのタスクとして「顧客単価を上げる」ことを掘り下げ、さらに『チャンクスライド』で発想を横展開して、「顧客数を増やす」「販売する商品やサービスの質を高める」といった別のアイデアが生まれ、より多角的に目標達成に向けて取り組みやすくなります。
『チャンクダウン』を実施することによるメリット
ビジネスで『チャンクダウン』を活用することで、以下のようなメリットを享受できるようになります。
- 根本的な「原因」の可視化
- 「何をすべきか」が明確に
- 行動に対するハードルが下がる
- モチベーションが高まる
- 生産性が高まる
- メンバーの成長を促進する
- チームワークが強まる
根本的な「原因」の可視化
『チャンクダウン』を活用することで、問題を解決するために追求しなければならない「原因」を可視化・言語化しやすくなり、「対策」を講じやすくなります。
また、抽象的になりがちな「問題」に対して、具体的なアクションプランやアプローチ方法を見出せるようになります。
「何をすべきか」が明確に
抽象度の高くなりがちな「問題」や「目標」を、具体的な行動に落とし込むことにつながる『チャンクダウン』。
解決すべき問題や目標が抽象的だと、自分が何をすべきかがわからない人が出てきてしまいますが、小さくチャンク(塊)に分解することで、個々のメンバーが「何をすべきか」が明確になり、意欲的に取り組むことができるようになります。
行動に対するハードルが下がる
『チャンクダウン』を用いると、課題を克服する・目標を達成するための行動を細分化することができます。
細分化できると、行動に対する心理的ハードルが下がり、気軽に取り組むことが可能になります。
モチベーションが高まる
GOALに向けて行動を小さく細分化できることで、心理的ハードル以外にも難易度も下がるようになります。
すると、小さな成功体験・達成感を積み重ねやすいため、モチベーションアップとともに維持することにもつながります。
生産性が高まる
『チャンクダウン』で、大きな問題や目標(塊)をほぐし、小さく切り分けることで、各メンバーの役割・タスクが明確になるため、行動にスピード感が生まれ、結果として生産性が高まることにつながります。
メンバーの成長を促進する
例えば、部下を指導するマネージャーが『チャンクダウン』を用いることで、部下は自身が行うべきタスクを理解しやすくなり、また自身の改善点も具体的に把握することができます。
その結果、業務スピードとリカバリーが早くなることで、成長が促進されることになります。
チームワークが強まる
『チャンクダウン』によって、各メンバーの役割分担が明確になるため、各々が自身のタスクに責任感を持って取り組みやすくなります。
その結果、課題の解決や目標の達成ができると、達成感とともにチームのメンバー同士の信頼関係を強化できるようになります。
ビジネスシーンにおける『チャンクダウン』の活用例
さまざまなビジネスシーンにおける『チャンクダウン』の活用例を以下に解説します。
- 売上目標を達成する
- 新規事業を立ち上げる
- チームビルディング
- 上司が部下の個人目標を達成させる
- 業務マニュアルを作成する
売上目標を達成する
例として、「売上目標を達成する」という目的で『チャンクダウン』する場合、以下のような「塊」に細分化することができます。
- 進行中の案件を受注する
- 既存顧客のリピート率を高める(顧客単価を上げる)
- 休眠顧客にアプローチする
- マーケティングと連携して「見込み客」の確度を上げる
- 販売商品・サービスの価格を見直す
これらの5つの「塊」をさらに個別に掘り下げることで、具体的なタスクに落とし込めるようになります。
新規事業を立ち上げる
「新規事業を立ち上げる」という目的で『チャンクダウン』する場合、以下のような「塊」に細分化することができます。
- 事業の理念やビジョンを設定する
- ビジネスモデルを構築する
- 事業の採算性を算出する
- 市場調査を実施する
- ターゲットとなる顧客を設定しニーズを調査する
- 実施計画を策定する
- 適切な人材をアサインする
これらの7つの「塊」をさらに個別に掘り下げることで、立ち上げるステップを具体化できるようになります。
チームビルディング
「チームビルディング(チームのパフォーマンスを上げる)」という目的で『チャンクダウン』する場合、以下のような「塊」に細分化することができます。
- チームとしての目標や価値観を共有する
- チームメンバーごとの役割の明確化
- コミュニケーションを深めるための研修を行う
- 定期的にミーティングを実施する
これらの4つの「塊」をさらに個別に掘り下げることで、「どうやってやるか」「誰がやるか」「いつやるか」など、具体的に落とし込めるようになります。
上司が部下の個人目標を達成させる
上司がマネジメントする部下の「個人目標を達成させる」という目的で『チャンクダウン』する場合、以下のような「塊」に細分化することができます。
- 達成すべき個人目標を適宜確認する
- 目標達成に向けたタスクを列挙させる
- タスクに優先順位をつける
- 実施したタスクが成果につながっているか「1 on 1」などで定期的に振り返る
これらの「塊」をさらに個別に掘り下げることで、「どのタスクを行うか/行わないか」「どのタスクを優先的に行うか」「いつ 1 on 1 を実施するか」などが具体的になります。
業務マニュアルを作成する
「業務マニュアルを作成する」という目的で『チャンクダウン』する場合、以下のような「塊」に細分化することができます。
- 作成する目的を明確にする
- 完成までのスケジュールを決める
- 全体の構造を考える
- 作成に使用するツールやフォーマットを決める
- 項目を立てる
これらの「塊」に細分化し、さらに立てた項目を「大中小」に『チャンクダウン』することで、よりマニュアルの構成を具体化できます。
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この続きでは、実際の『チャンクダウン』の手順や効果的に進めるための2つのポイントについて解説しています。
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