
自身の感情や価値観、趣味や家族、仕事や性格、経験や身体的特性などについて、弱みを含めて正直に伝える『自己開示』。
活用するメリットやビジネスシーンでの4つの例、7つの注意点などについて解説しています。
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『自己開示』とは?
『自己開示(Self Disclosure)』とは、自身の感情や価値観、趣味や家族、仕事や性格、経験や身体的特性などについて、弱みを含めて正直に伝える行為のことです。
この、自分をさらけ出す『自己開示』という行為は、簡単にできるものではありません。
だからこそ、開示すると相手から「信頼できる人だ」とインプットされやすくなり、お互いの距離を縮めることが可能になります。
『自己呈示』との違い
自身をありのままに打ち明ける行為である『自己開示』に対して、自分の見せたい部分だけを見せたり、相手によって振る舞いを変え、意図的に印象操作をするのが『自己呈示』です。
とはいえ、『自己呈示』という行為は一概に悪いことではなく、ビジネスにおいては、相手に対して「良い印象」を与えるために、普段よりも雄弁に語ったり、大げさに話すことも必要になります。
そのため、『自己開示』と『自己呈示』を相手や状況に応じて、使い分けることが重要になります。
『プラットフォール効果』との違い
ありのままに打ち明ける行為である『自己開示』を、「有能な人」が「失敗や弱み」を共有することで、かえって好感度が上がる現象のことを『プラットフォール効果』と呼びます。
※『プラットフォール効果』の詳細については、こちらのページをご覧ください。
有能な人が起こすミスや失敗は、かえって好感度を上げる『プラットフォール効果』。生じるメリットや活用例、活用する際の注意点などについて解説しています。
『自己開示』を立証した実験
この『自己開示』を初めて心理学用語として用いたのが、アメリカの心理学者であるシドニー・ジェラード 氏。
シドニー・ジェラード 氏は、4パターンの態度で話を聞いた場合の反応を調査しました。
- うなずき、相槌を打ちながら相手の話を聞く。
- うなずき、相槌を打ち、相手が座る際に体に軽く触る。
- うなずき、相槌を打ち、相手が話す前に聞き手が自分のことを話す。
- 相手が座る前に体に軽く触れ、相手が話す前に聞き手が自分のことを話す。
この実験の結果、「4.相手が座る前に体に軽く触れ、相手が話す前に聞き手が自分のことを話す。」の場合に、相手は自分のことを一番話し、会話が弾むようになりました。
「相手が座る前に体に軽く触れる」スキンシップで相手に敵意が無いことを示し、「(まず)自分のことを話す」自己開示によって、相手の心を開くことがわかった、というわけです。
『自己開示』の副次的な効果
ありのままに自身の内情を打ち明ける『自己開示』には、以下のような副次的な効果が生じるようになります。
- 『自己開示の返報性』
- 『カリギュラ効果』
『自己開示の返報性』
『返報性の原理』の一種である『自己開示の返報性』。
自分から先に情報を開示することで、受け手である相手も心を開いて話したくなる、という心理的傾向のことです。
つまり、先んじて『自己開示』されることで、「信頼されているから話してくれたのだ」と理解し、『返報性の原理』が働いて、同じように自分も『自己開示』しようとするわけです。
「相手の本音を聞きたかったら、まず自分が心を開く」ことで、より深い人間関係を構築できる可能性が高まるようになります。
※『返報性の原理』の詳細については、こちらのページをご覧ください。
日本のマーケットに有効な効果が期待できる返報性の原理。4つの種類と活用する際のポイントや注意点を解説します。
『カリギュラ効果』
特に、込み入ったプライベートな内容や秘密を明かすと、スリルを感じたり高揚感を覚える『カリギュラ効果』が作用します。
すると、双方ともに親密度が増し、特別感を抱きやすくなります。
※『カリギュラ効果』の詳細については、こちらのページをご覧ください。
禁止や制限を設けることで興味を持ち行動してしまう『カリギュラ効果』の原理とマーケティングでの活用例、注意点について解説しています!
ビジネスシーンにおける『自己開示』のメリット
ビジネスシーンにおいて『自己開示』は、信頼関係を構築し、効果的なコミュニケーションの活性化を図るために重要な手段となります。
- 短時間で打ち解けることが可能に
- 深い人間関係を構築できる
- 『心理的安全性』が高まる
短時間で打ち解けることが可能に
『自己開示』することで、相手の警戒心を和らげて、短時間で親近感を持たせることができる可能性が高まります。
初対面の相手であっても、自分自身の思いや伝える内容の背景を共有することで、相手も『自己開示』しやすくなり、共感を得られ理解が深まりやすくなります。
深い人間関係を構築できる
『自己開示』を重ねることで、表面的な関係性を超えて、相互理解の促進とともに深く強固な信頼関係を築けるようになります。
『心理的安全性』が高まる
『自己開示』は、『心理的安全性』を高めることにも寄与します。
集団内で自身の考えを安心して発言できる状態を意味する『心理的安全性』は、企業組織やチームの生産性向上に不可欠と言える要素です。
例えば、チームを束ねるリーダーが自身の失敗談をメンバーに共有することで、「失敗を恐れずに取り組める・発言できる」とメンバーは感じやすくなります。
この『心理的安全性』が担保されることによって、バイアスのかからない雰囲気が醸成され、活発な意見交換や新しいアイデアの創出につながるようになります。
※『心理的安全性』の詳細については、こちらのページをご覧ください。
就活セミナーのサクラ騒動の背景にある「質問が出にくい」雰囲気。この雰囲気はビジネスシーンでも発生します。特にミーティングの場面を例に、質問が出にくい理由や雰囲気を打破する方法について解説しています。
ビジネスシーンにおける『自己開示』の活用例
ビジネスで欠かすことのできない「信頼関係の構築」に役立つ『自己開示』。
具体的には、以下のような使い方が挙げられます。
- 「身の上話」をしてクライアントと親密な間柄に
- 「弱み」を見せればコミュニケーションが円滑に
- メールで「砕けた表現」をすれば距離が縮まる
- 内定辞退や早期退職のリスクを軽減
「身の上話」をしてクライアントと親密な間柄に
営業マンが、関係性を構築したいクライアントに対して「身の上話」をすることで、一気に親密な間柄になれることも。
「弱み」を見せればコミュニケーションが円滑に
組織内のコミュニケーションを活性化させる効果も見込めます。
前述のように、チームリーダーが自身の失敗談といった「弱み」をメンバーに共有することで『心理的安全性』を担保でき、組織内のコミュニケーションが円滑になることも。
さらに、そのチームリーダーが周囲から一定以上の信頼や評価を得ていれば、『プラットフォール効果』によって、より親近感を増すようになります。
メールで「砕けた表現」をすれば距離が縮まる
例えば、送信するメールに口語表現を取り入れてみたり、日常の出来事を盛り込むことで、文字情報だけでも距離感を縮めたコミュニケーションが可能になります。
とはいえ、誰に対しても「砕けた表現」を使えばいいというわけではありません。
相手との親密度具合や、上下関係などの関係性、タイミングに注意して実施する必要があります。
内定辞退や早期退職のリスクを軽減
人事採用の場面でも『自己開示』はポジティブに作用します。
説明担当者や面接担当が『自己開示』をすることで、求職者の緊張が和らぎ、本音や価値観を引き出すきっかけになることも。
また説明会や面接の際に、企業側が社風や業務内容、現在抱えている課題などを率直に伝えることで、受け手である求職者は自分との適合性を判断しやすくなります。
これらによって、企業と求職者のミスマッチを防ぎ、内定辞退や早期退職のリスクを軽減することにつながります。
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この続きでは、『自己開示』の7つの注意点について解説しています。
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