結束力が強まる分、排他的になってしまう!?『内集団バイアス』

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『内集団バイアス』とは?

自身が所属しない集団よりも所属する集団の方を高評価・好意的に感じやすくなる心理作用

『内集団バイアス』とは、自分が所属する集団(=内集団)やその集団に属するメンバーを、それ以外の集団(=外集団)よりも高く評価し、好意的に感じるようになる心理的傾向を指します。

認知バイアスの一つとして知られている心理事象

この内集団バイアスは『認知バイアス』の一つであり、『内集団びいき』や『身内びいき』とも呼ばれています。

「集団」の単位は、家庭や職場といった結びつきやしがらみの強い集まりから、国家や民族といった名前も知らない人々と便宜上振り分けられた集まりまで、関係性の強弱・大小はさまざまです。

内集団バイアスを明らかにした実験

人の「集団」に関する実験

イギリスの社会心理学者であるヘンリー・タジフェル 氏は、人の集団についての実験を行いました。

2つのグループに分けて集団意識の形成について実験を実施

まず、見ず知らずの人を複数人集め、ランダムにA・Bの2つの集団にグループ分けをします。

そして、Aの集団に所属するメンバーに対して「この集団の皆さんは、独特の芸術を好んでいる方々です」と伝えます。

すると、集団Aのメンバーは見ず知らずの関係性の無い状態だったが、お互いを理解し合うようになりました。

「独特の芸術」という共通の嗜好があることを伝えられることで、親近感が沸くようになったのです(※)

※ここでは、共通点があることで親近感を抱きやすくなったということから類似性の法則が働いたと考えられます。

この『類似性の法則』の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

また、そういった傾向は「自分たちの集団(集団A)は、もう片方の集団(集団B)よりも優れている」という、集団意識の形成にもつながりました。

この集団意識が形成されることによって、集団Aに所属するメンバーは「集団Bは、自分たちとは違い個性が際立ったグループではない」と感じるようになりました。

集団Bのメンバーに「レッテル」を貼るようになった

もちろん集団Bに所属するメンバーにはさまざまな個性があるはずですが、集団Aのメンバーにはそういった認識が無くなってしまい、「自分たちとは違う」というレッテルを貼ってしまうことになりました。

この心理的傾向は『外集団同質性バイアス』と呼ばれており、固定観念や偏見が始まるきっかけとなります。

この実験から、見ず知らずのメンバー同士の集団であっても、メンバー間に共通項があることをきっかけに、集団に対する帰属意識が芽生えるようになり、内集団バイアスや外集団同質性バイアスを生み出す可能性が高まることが明らかになりました。

そして、その集団への帰属意識が、時に過度な仲間意識や差別意識の形成という弊害につながるリスクがあることも判明しました。

内集団バイアスの発生例

3つの発生例

「ウチの子どもが一番かわいい」

①「ウチの子どもが一番かわいい」

(当たり前ですが)世の中には多くの子どもがいます。比べれば自分の子どもよりも賢かったり、容姿が整っている子どももいるとは理解していても「うちの子どもが一番!」と感じるのが親の常なのではないでしょうか。

この思考にも『内集団バイアス』が働いています。自身が所属する集団(家族)のメンバーである子どもだから、という心理作用です(もちろん自分の子どもが一番と思うのはバイアスだけが要因ではありませんが)。

熱狂的なスポーツのファンやサポーター

②熱狂的なスポーツのファンやサポーター

例えば、野球やサッカーといったスポーツには、チームごとに熱狂的なファンやサポーターがいます。

熱狂的であるがゆえ、応援するチームや選手に関するものには好意的で、試合がある日は球場や競技場に駆けつける。

そして試合が始まれば、声を枯らして応援し、勝利すれば歓喜し、負ければ肩を落として家路につく。

場合によっては、試合後に「フーリガン」と呼ばれるような騒ぎを起こすこともあり、過激さが増すと民族や国民レベルの集団意識に発展し、紛争や戦乱の発端になるケースも。

こういったファンやサポーターにも、『内集団バイアス』という心理作用が働いています。

代表戦の中継時のCM

この『内集団バイアス』の派生効果として、特にスポーツの日本代表戦の中継時に流れるCMは、非常に効果が高いと言われています。

理由としては、観戦している視聴者が日本を応援している際、自分が「日本人」という集団の一員であると強く感じやすく、中継の合間に流れるCMも自分と同じグループの一員と考えやすくなるため、CMで見た商品やサービスを無意識に優遇することで、CMの効果が飛躍的に高くなるという傾向があるとされています。

社内の組織間の対立

③社内の組織間の対立

もちろん、ビジネスシーンでも『内集団バイアス』は発生します。

例えば、同じ企業に所属しながらも、部署間で組織の対立が起こっていると、「ウチの部署は会社に貢献している」「あの部署はウチの部署と比べると劣っている」という思考になるケースも。

発生するメカニズムとは?

人間に備わった欲求が起因する心理作用

元々、人間は集団を形成して活動する生き物です。

集団を作り、その中で情報を交わし協力し合うことで、一人ではできないことを行えるようになり、社会生活を営むようになります。

そして人間には「自身を高く評価して欲しい」という欲求があるため、自身と同一視する所属する集団の評価を高めることで、あたかも自身の評価が高くなったと思い込みやすくなります。

この心理事象によって、自分が所属する集団には好意的な印象を持つ・態度をとる『内集団バイアス』、それ以外の集団には差別的になる『外集団同質性バイアス』を発生させると考えられています。

所属する集団を通じて自身を確認・認識する傾向が

また、人間には、所属する集団を通じて自己を確認する傾向があります。

これは『社会的アイデンティティ』と呼ばれ、社会心理学者であるヘンリー・タジフェル 氏は、この『社会的アイデンティティ』には「内集団に属することそのものを評価したい」という気持ちが含まれるため、外集団よりも内集団を優位に位置づけようとする心理的傾向があるとしています。

発生することによるデメリット

外集団の足を引っ張ったりけなす

例えば、オリンピックなどの国際大会で自国を応援することは差別とは言わないように、内集団を好意的に感じること自体には何の問題もありません。

バイアスが強まると外集団への敵意が強まるケースも

ですが、内集団を優位にしようとするあまり、外集団の足を引っ張ろうとしたり、攻撃を仕掛けるようになると、差別となる可能性が高まります。

好意的に思っているものを肯定しようとして引き合いに出してけなしてしまう

また、自分が好意的に思っているものを肯定しようとして、そうでないものを引き合いに出して「けなす」ことも、多くの人がやってしまいがちな行為です。

他のものを批判したところで、好意的に思っているものの本質的な価値が上がるわけではなく、むしろ周囲の人からは「けなして肯定する」ことで敬遠されるケースも起こり得ます。

『内集団バイアス』による弊害を防ぐためには?

集団に所属する意味を立ち返ってみる&協力して問題解決する

所属する「集団」から離れて個人として立ち返る

①「集団」から離れて個人として思考する

まずは、「集団」という枠を取り払って、一人一人が個人に立ち返る機会を設けるということが挙げられます。

「所属している集団のどこに惹かれているのか?」「集団に所属し続けるべきか?」「ほかの集団(外集団)に抱えている偏見は正しいのか?」

こういったことを集団から離れて考えてみることで、『内集団バイアス』による弊害を防ぐきっかけになる可能性があります。

協力してトラブル解決に取り組む

②対立するグループ同士が協力してトラブル解決に取り組む

もし『内集団バイアス』によって、集団間差別が生じている場合には、親交を深めるよりも「両グループが協力しなければ解決できないトラブル」の解決に取り組むことが問題解消の解決策と言えます。

例えば、上述の「社内の組織間の対立」の場合、対外的なトラブル発生時に解決に向けて協力して取り組むことで、集団間の差別意識を解消することにつながります。「ピンチをチャンスに変える」という思考がポイントになります。

最後に

過度な仲間意識や差別意識の形成につながるリスクのある『内集団バイアス』

自分が所属する集団やその集団に属するメンバーを、それ以外の集団よりも高く評価し、好意的に感じるようになる『内集団バイアス』

集団への帰属意識が強まり過ぎると、『内集団バイアス』や『外集団同質性バイアス』が生じやすくなってしまいます。

それが、過度な仲間意識や差別意識の形成にもつながってしまうので注意しつつ、適度なグループ内の連帯感を保てるようにできるようにしたいところです。

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