ビジネスシーンで話題になる『量より質』が大切?『質より量』が大切?

ビジネスシーンにおいてたびたび話題に上がる「量と質、どっちが大切?」
果たしてどちらが正しいのか?さまざまなビジネスシーンの例を踏まえて解説しています。

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「量と質、どっちが大切?」

 

「量と質、どっちが大切?」

ビジネスシーンにおいて「量と質、どっちが大切?」という疑問は、たびたび話題に上がるテーマです。

量と質が比較される・対立する場合、自身の経験や多くのケースを勘案すると、それぞれを以下のように掘り下げることができます。

〇量:多くの量を行うために、とにかく行動する(いいからやる)
〇質:質を高めるために、やるべきことに優先順位を付ける・やり方を見直しムダを省き効率性を高める

質を高めるために効率性を高める・効率化する場合、よく「やることを決めるよりやらないことを決める」ことが大切と言われます。
逆に、効率性が低かろうが高かろうがまずは行動し、行動する中で「こうすれば良い」という道筋が立ちやすくなるとも言われます。

どちらも事実でどちらも大切なことですが、では「量と質、どっちが大切?」なのでしょうか。

この「量と質」に関して考えるうえで参考になるのが『量質転化の法則』です。

『量質転化の法則』

量を積み重ねていくと質的な変化が起こる法則

『量質転化の法則』とは、量を積み重ねていくと質的な変化が起こるというものです。

多くの物事・事柄に共通して言えますが、質を高めたいのであれば「質が変化するまで量をこなす」ことが大切で、本質が変化しない段階で量をこなすことをやめてしまうと、質を良くする方法がわからないまま終わってしまうケースがあるのです。

言い換えると、成功・失敗両方の経験を蓄積させていく中で、理想の成果を出すための手法が見えやすくなるということです。

量質転化の落とし穴

『量質転化』の落とし穴とは?

この『量質転化』には落とし穴がひそんでいます。

キレイな字を書くために練習する場合・・・

ただ書き続けてもダメ

キレイな字を書くために練習する場合、雑に何度も書き続けたとしてもキレイにはなりません。ただ書き続けるだけで上達するなら、誰もが字がうまいはずです。

ですがそうはなっていないので、いくら書き続けてもうまくはなりません。

このケースで考えてみると『量は質に転化する』とは言えません。

見本を見ながら書き続けると上達しやすい

しかし、見本を見ながら練習量をこなせば質は向上しやすくなるはずです。

ただ雑に書き続ける、見本を見ながら練習する。どちらも「文字を書く」という同じ行動であっても、必ずしも『量質転化」するとは限りません。

「自然に」「無心で」「無意識に」取り組んでいてはダメ

行動しているのに成果が出ない・成長につながらない人が陥るケース

字の練習を例に挙げましたが、さまざまなビジネスシーンにおいても『量が質に転化しない』ケースは発生します。

多くのビジネス本を読んだり講習やセミナーに参加したり研修を受けたとしても、ただ受け身的に行って量をこなしても、望むような成果は出ません。

特に「行動しているのに成果が出ない・成長につながらない」人は、この『落とし穴』に知らず知らずのうちにはまっているのかもしれません。

マネジメントをする人間の中には「自然にできるようになりなさい」「無心で取り組みなさい」「何度もやれば無意識にできるようなる」と部下を指導・鼓舞する人がいますが、「自然に」「無心で」「無意識に」取り組んでも上達せず、望むような成果も出ませんし成長もしません。

量質転化の『本当の意味』

闇雲な行動ではなく正しい努力を理解するための行動が重要

理解しておきたいのが、ただ「行動」の量が大事なのではなく、「正しい努力をするための方向性を理解するための行動」量が大事ということです。

ただがむしゃらに行動し続けて量をこなす。それでは理想の質の転化にはなりません。「正しいやり方を見つけよう」と意識し、行動を続けることで結果が出るのです。

すでに正しいやり方が確立されている場合は、それを学び実践していくのが近道ですが、ビジネスの場合、ケースバイケースであることが多いので、同じやり方をしても再現性が担保されているとは限りません

そのため、失敗しながら試行錯誤する力が必要になっていきます。

実際のさまざまなビジネスシーンではどちらが大事?

さまざまなビジネスシーンでは量と質どちらが大切?

正しく『量質転化の法則』を理解したうえで、「量」と「質」のどちらが大切になるのかをさまざまなビジネスシーンを例に解説してみます。

企業経営する・事業を展開する場合はどっち?

①企業経営する・事業を展開する場合

企業経営や事業展開を成功させている人に共通しているのは、失敗をしても落ち込まずに突き進む「圧倒的な行動量」と言われています。

さらにPDCAサイクル』(※)をしっかり回すことで、失敗した理由を明らかにし改善を加え成功に近づいていく。

企業の経営者や事業展開をハンドリングする人が担う役割の大きな特徴は、「しかできないこと」「判断・決定できないこと」があること。

そのため、すべて自身が行ってしまうと特に時間的なリソース不足に陥ってしまいます。

時間的なリソース不足を防ぐために「仕組み化」を徹底させるケースがありますが、その仕組み化によって自分もルーティンに取り込まれて決まった手順を踏まねばならなくなってしまいます。

結果的に、かえって時間的な負担が増えてしまい、経営者や事業展開者「しかできない」攻めの意思決定がしにくくなり、極度に変化を恐れることもあるため注意が必要です。

⇒企業経営する・事業を展開する場合は、自身の役割にしかできないことを理解しつつ突き進む「圧倒的な行動量」が大切になります。

※:『PDCAサイクル』の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

若手ビジネスマンの場合はどっち?

②若手ビジネスマンの場合

まだビジネス経験の浅い若手ビジネスマンの多くに見られるのは、「早く成長したい」と言う若手ほど「質で勝負」しようとします。

ですが、上述の『量質転化の法則』のように、経験量を積み重ねていないため質が上がらない。一方で「早く成長したい」と言わずとも量を黙々とやりきる人が質を上げていく、というケースが見受けられます。

「まずはたくさん打席に立つ」

やはり、まずは量をこなさないと行動の良し悪しが判断できず、効率化や生産性を高めようにも適性な判断ができません

よく言われますが「まずはたくさん打席に立つ」。打席に立つ回数を増やさないと打率が上がる可能性が高まりません(野球の場合はケースバイケースですが)。

ですが、その若手をマネジメントする層には、がむしゃらに・無心に行動していないか?定点でチェックする、また中には仕事以外に重きを置く価値観を持つ若手もいるので、若手一人一人の価値観を理解することが求められます。

⇒若手ビジネスマンの場合は、一人一人の価値観にもよりますが、「まずは量をこなして」質を高めるための判断材料を得ていくことが求められると言えます。

ベテランビジネスマンの場合はどっち?

③ベテランビジネスマンの場合

ビジネス経験が豊富なベテランビジネスマンの中に、ちらほらみられるのが「若い頃に量をこなす経験をしてこなかった人」

この若手時代に量をさばく経験をしていない人には「その企業組織で生き残る処世術に長け過ぎている」傾向が見られます。

確かに、自身が所属する企業組織の中でポジションをキープするための方法論を会得するのは大切なことですが、「それだけ」だとイレギュラーな判断や対応が求められるビジネスにおいて「引き出し」が不足しているように思えます。

年齢を重ねると体力的に厳しい面があるとはいえ「量をこなす」のはベテランでもできます。遅くはないので、自分自身で意識して「量と向き合う」時間を作り取り組むことが必要です。

⇒ベテランビジネスマンの場合は、ベテランになった時点で「量をこなす」必要はないかもしれませんが、少なくとも若手の時に「量と向き合う」経験を積んでおくことは必要です。

セールスの場合はどっち?

④セールスの場合

自動制御機器や計測機器、情報機器、光学顕微鏡・電子顕微鏡などの開発および製造販売を行う株式会社キーエンス。

営業のプロフェッショナルが集まる企業として知られていますが、そのキーエンスですら営業においては徹底して行動量を追い求めているようです。

『売れない営業マン』ほど、質にこだわって量をおろそかにしがちです。結果を出すためには「正しい・適したやり方を見つける」必要があります。それには行動量・経験値を積み重ねなければわかりません。売れない時ほど、誰よりも行動する姿勢が必要です。

⇒質にこだわって量をおろそかにしがちな『売れない営業マン』にならないためにも、「行動量・経験値を積み重ね」て、その中で正しい・適したやり方を見つけることが理想と言えます。

デザイン業務の場合はどっち?

⑤デザイン業務の場合

例えば、クライアントに販促物などの提案をする際、必ずと言っていいほど、パターン出しは複数になります。

事前に営業担当が要望をヒアリングし、その内容をデザイナーに共有してデザインに取り掛かるわけですが、「クライアントの要望そのまま」のパターンと「方向性の異なる」パターンなど、複数をデザイナーに制作してもらう際、デザイナーの「引き出しの多さ」が重要なポイントになると考えています。

「引き出しの多い」デザイナーの多くは、普段からクライアントに関連する業界誌であったり、ほかのデザイナーのクリエイティブをよく観察し、さらにマネて制作してみるなど、「知識量」や「制作量」を高め続けていたように見えました。

もちろん「引き出しの多い」デザイナーの方がデザインの質も良い傾向があり、クライアントのリテイクも少なく満足感が高いように思います。

⇒デザイナーの場合、デザインの質は知識量や制作する行動量に比例する傾向が強いので、やはり「量」を経験することが大切になると考えられます。

理想は『好きこそものの上手なれ』と『無事是名馬』

結局、量も質も大事なのですが・・・

ビジネスシーンにおいてたびたび話題に上がる「量と質、どっちが大切?」。

詰まるところ『量も質も大事』なのですが、『量質転化』の観点から考えると、量をこなしていなければ量をこなす必要がありますし、時間は有限なので量を追ってばかりではなく質も考えなければいけません。

とはいえ、ぜんぜん行動していない人から「どうやれば成果が出ますか?」と聞かれても「まずは行動しよう」となるので、「量より質」という考えよりも「量から質」の視点で何事も取り組むのがベストだと思われます。

「量をこなす」際に注意したいのがやることが目的になってしまう』こと(※)。行動=目的になってしまうと「正しいやり方」や「正しい努力」、求める成果に辿り着くのは難しくなってしまいます。

※:『やることが目的になってしまう』ことについての詳細については、こちらの記事をご覧ください。

あとは『好きこそものの上手なれ』ではないですが、嫌々する努力は夢中の努力にはかないません

『好きこそものの上手なれ』

人によって価値観は異なるので物事の優先順位ももちろん変わりますが、本気で成果を出したいのであれば、自分が夢中で取り組めるようになるのが理想的と言えます。

嫌々する努力でも夢中の努力でも、取り組み続ければ心身ともに疲弊しストレスが溜まります。

そのため、本気で取り組んで本気で成果を出したいのであれば、『無事是名馬』と言われるように、心身の強さ・耐性も必要になってきます。

『無事是名馬』

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