“やりっぱなし”で終わらせないために必要な『PDCAサイクル』イメージ

PDCAサイクルとは?

PDCAサイクルイメージ

中小規模のBtoB事業会社内のマーケティング界隈でありがちなのが、実施するにあたって、これといった明確な根拠もなく長期にわたって踏襲されている施策が多くあるため、同時進行で実行しなければならないことが増え、施策が“やりっぱなし”になってしまうということです。

“やりっぱなし”になってしまうと、実施した施策が成功したのか/失敗したのか判断できないので、次に同じ施策をやろうにも、過去の経験値を活かすことができず、やるべきか、やめるべきなのかわからなくなってしまう、もしくは効果があるのかよくわからないけどとりあえずやるという“やりっぱなし”の悪循環に陥ってしまいます。

施策が“やりっぱなし”になってしまわなくても多忙になりがちなのがBtoBマーケターなので、アクションの精度を高められる『PDCAサイクル』を用いることをオススメします。

PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)のことで、この4つのプロセスを繰り返すことでタスク管理などの品質を継続的に高める手法です。

  • Plan(計画)
    まず、目標と目標を成し遂げるためのアクションプランを設定します。
    できるだけ具体性を持たせる必要があるので「5W2H(※)」までブレイクダウンさせるのが理想です。※なぜやるのか(Why)、何をやるのか(What)、誰がやるのか(Who)、いつやるのか(When)、どこでやるのか(Where)、いくらかかるのか(How Much)、どうやってやるのか(How)。
  • Do(実行)
    Plan(計画)をもとに実行することです。この「実行」は「試行」という意味も含まれていますので、あくまで「試しにやる」ということを念頭に進めてみて、うまくいかなかったことも事実として把握しておくことが大切です。
  • Check(評価)
    目標とアクションプランが達成できたか、Plan(計画)通りに進行できたかを評価します。
    達成できなかった、Plan(計画)通りに進行できなかった原因を分析します。また、達成できた場合も今後さらに効果を上げるために分析が必要です。Plan(計画)時の「5W2H」をベースに振り返ると具体性が増します。
  • Action(改善)
    Check(評価)段階の分析結果を踏まえて改善する、ということです。改善して引き続き進める、そのまま継続する、中止/延期するなど、無理に進めるのではなく、Check(評価)の結果に基づいて判断することが大切です。

PDCAサイクルのメリットとは?

3つのポイントイメージ

PDCAサイクルを行うメリットは、下記の3点です。

  • 目標とアクションプランが明確になる
    どんな成果を出すべきか、その目標が鮮明になり組織・個人それぞれの向くべき方向がハッキリとします。
    また、何を誰がいつやるのかなどが具体的になるので、施策を進めることに余計な迷いがなくなります。
  • 活動の精度が上がる
    成功要因・失敗要因ともに評価するため、結果の良い施策はさらに伸ばす、結果が思わしくなかった施策は改善することで精度が上がることになります。
  • 外的要因に柔軟に対応できる
    評価・改善を繰り返すので、市場や顧客のニーズが変化した際にも柔軟に対応することが可能です。

PDCAサイクルを回す上での注意点

サクセスイメージ

PDCAサイクルを回す上での注意点として、「Do(実行)期間を短くし過ぎないようにする」という点です。

例えば、少なくとも1か月の期間をかけないと効果(成果)の出にくい施策の場合、1週間や2週間の活動結果のみで性急に判断してしまうと、結果として機会損失を生じさせることになってしまいます。

確かにDoには「試行」の観点がありますが、施策によって望ましい試行期間があるので、「Do(実行・試行)」の期間は、施策の特性を踏まえて考慮する必要がありそうです。

正直なところ「やってみなければわからない」というのが「BtoBマーケティングあるある」だと思っていますが、
どんな施策も継続して「PDCAサイクル」を回して実施することで、精度の高い活動となるはずです。

株式会社SBSマーケティングでは、BtoBマーケティングに関連したコンサルティングサービスをご提供させていただいております。お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

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