自分自身をコントロールできると過信してしまう!?『自制バイアス』

「自分は誘惑に負けない(=自制できる)」と過信したり過大評価してしまう『自制バイアス』
具体例や発生する理由、克服・回避するための方法などについて解説しています。

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『自制バイアス』とは?

自分で思っているよりも自制できないのが人間

『自制バイアス(Restraint Bias)』とは、「自分は誘惑に負けない(=自制できる)」と過信したり過大評価してしまう心理的傾向のことです。認知バイアスの一つとして知られています。

人間は、直面する欲求に対して、自分自身をコントロールできる・衝動的な行動を抑えられると思いがちですが、実際のところは、思っているよりも自制心が強くはありません。

自制心を過信することで思わぬ「罠」に陥ってしまいやすいため、誰にとっても注意が必要なバイアスと言えます。

自制バイアスの具体例

日常生活で多く発生しやすいバイアス

『自制バイアス』の例としては、身近なものが多くあります。

ダイエット

自制バイアスの具体例①ダイエット

身近な例として挙げられるのが「ダイエット」

来週初めにダイエットを開始しようと考えているとします。

今週のタイミングでは、規則正しい食事療法や運動療法をし、生活を節制できると思い込んでいます。

しかし、いざ月曜日を迎えると、誘惑に勝てずに気が付けばダイエットを断念してしまうといったケースが考えられます。

禁煙

自制バイアスの具体例②禁煙

他にも、「禁煙」も例として挙げられます。

「来週から禁煙しよう」と心に誓い、自分は喫煙への欲求を自制できると思っていたとしても、「今までよりも本数を減らせば・・・」「少しぐらいなら・・・」と結局自身をコントロールできずに結果失敗してしまうというケース

ネットショッピング

自制バイアスの具体例③ネットショッピング

「ショッピングサイトをただ閲覧するだけ」と思っていても、見ていく中で思わず商品を「ポチってしまう」、「今回だけ」「この商品だけ」と結局購買衝動に駆られてしまうのも、自制心を過信した結果、欲求に負けてしまうという例として挙げられます。

なぜ発生するのか?

自身の過信だったり外部の環境が要因になることも

この『自制バイアス』は、人間の認知や情動(短期的な感情の動き)の特徴の一つであり、誰にも発生する可能性のあるバイアスです。

発生する理由としては、自身の「自制心」に対する過信や意志の弱さ、外部環境要因など、さまざまな要因が考えられます。

特に自身の周囲に「誘惑」が多く存在する場合、自制することが難しくなってしまいます。


この続きでは、『自制バイアス』を克服する方法について解説しています。

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