「マーケティング職」「マーケター」になるための選択肢は多い。
「マーケティング職」「マーケター」に転職する際の選択肢はさまざま存在します。
事業会社のマーケターになるか(※1)、支援会社のマーケターになるか(※2)。
また、BtoC(企業-消費者間取引)領域の企業に転職するか、BtoB(企業間取引)領域の企業に転職するか(※3)。
このほかにも、転職先の企業の『規模』という点も、大きなポイントとなります。
日本国内資本の大規模な事業会社、中小規模の事業会社の切り口で、それぞれのメリット/デメリット、共通して求められる思考やスキルについて解説します。
※1『マーケター』に転職する際の分かれ道~事業会社とは?~
転職市場で人気のある『マーケティング職』『マーケター』。事業会社に所属するマーケターの業務や特徴、メリット・デメリット、求められるスキルや思考について解説しています!
※2『マーケター』に転職する際の分かれ道~支援会社とは?~
転職市場で人気のある『マーケティング職』『マーケター』。支援会社に所属するマーケターの業務や特徴、メリット・デメリット、求められるスキルや思考について解説しています!
※3『マーケター』に転職する際の分かれ道~BtoCとBtoBとは?~
転職市場で人気のある『マーケティング職』『マーケター』。BtoCとBtoBの業務の違いややりがいについて解説しています。
※BtoB事業会社のマーケターに求められる『社外向け』のスキル&テクニックについては、こちらで解説しています。
事業会社のマーケティング担当・マーケターへ転職する際に求められる対外的なスキルやテクニックについて解説しています。
※BtoB事業会社のマーケターに求められる『社内向け』の思考やスキル&テクニックについては、こちらで解説しています(2022/12/06(火)公開)。
事業会社のマーケティング担当・マーケターへ転職する際に求められる社内向けのスキルやテクニックについて解説しています。
事業会社でのマーケティング(業務)とは?
まず、事業会社の定義ですが、「営利を目的として自社で取り扱う商品やサービスを展開する企業」と言えます。
その事業会社のマーケティング(業務)ですが、自社が取り扱う商品やサービスの売上を増加させることを(最終)目的として、マーケティングに関連するさまざまな施策を、自社もしくは外部の支援会社と連携し実行する活動、と言えます。
事業会社でのマーケティング業務の特徴としては、基本的には社内でマーケティング業務をコントロールするため、マーケティングの全体像を把握しやすいということが挙げられます。
大規模な事業会社でのマーケティング
企業の規模感が大きいからといって、所属しているマーケターのスキルが必ずしも高いとは限りません。
保有する技術力が高かったり、市場シェアをすでに確保しているケースがあるため、マーケティングが強くなくとも、売り上げを上げていることもあるからです。
マーケティングスキルの高さは、企業の規模感よりも、販売展開する市場に競合が多いかどうかの方が左右します。
とはいえ、大企業の場合は、研修制度やマーケティング実績を多く保有していることもあります。
大規模な事業会社でのマーケティングに携わるメリット
- 使える予算が潤沢なケースが多く、インパクトのあるマーケティング施策を実行できるケースが多い。
- 相対的に報酬や研修制度といった雇用環境が安定している。
- 社内のマーケター同士、もしくは外部の支援会社との役割分担ができることが多く、業務バランスのとれた環境でマーケティングができる。
大規模な事業会社でのマーケティングに携わるデメリット
- 大規模であるため社内異動があり、自身の希望するキャリアプラン通りにならない、望む専門性を得られるかは流動的。
- 年功序列の傾向が強いため、裁量権がなかなか得られない、昇格まで順番待ちといったケースが起こる可能性が。
中小規模の事業会社でのマーケティング
経営層といったトップや社風にもよりますが、創業者独自のマーケティングスタイルを踏襲しなければならない、新しい挑戦的なアクションを望まれないこともあり、息苦しいマーケティングをしなければならないこともありますが、自身で試行錯誤して実行しやすいケースも多いので、やりがいを感じられる環境も多くあります。
中小規模の事業会社でのマーケティングに携わるメリット
- 社内にマーケティングに関する形式知が蓄積されていないこともあるため、挑戦的な戦略立案や戦術の実行がしやすい。
- 企業によっては、ゼロベースでマーケティングの戦略から戦術まで担当できるため、自由度が高い。
- 成果を出して高い評価を得られれば、短期間で裁量権を持つことができる、昇進・昇格がしやすい。
中小規模の事業会社でのマーケティングに携わるデメリット
- マーケティングに関する実績が乏しい、研修制度も整っていないケースが多く、試行錯誤して自社のマーケティングを構築しなければならない。
- 創業者独自の誤った・狭義のマーケティングスタイルの踏襲を求められることがあるため、あるべき形に軌道修正しなければならないことも。
- マーケティング担当・マーケターに関するキャリアパスが社内に存在しない。
- 使える予算額に限りがあるため、実行できる施策のスケールインパクトが乏しい。
- マーケティングに対する社内理解が乏しく、成果をなかなか出せないとコンバートされやすい。鳴り物入りで中途入社して成果がすぐに出ないと降格や報酬減になりやすい。
(企業規模問わず)事業会社のマーケターが共通して求められる対外的な思考やスキル
大規模企業、中小規模企業問わず、事業会社に所属するマーケターに求められる対外的な思考やスキルをご紹介します。
戦略から戦術まで見渡す『目』
事業会社のマーケティング担当は、戦略~戦術まで幅広くカバーできることがメリットとして挙げられます。
そのため、大局的に俯瞰する、細部に注目する、変化を見極める『目』(※)が必要になります。
実行する戦術(施策)それぞれが高度化・専門化しているため、近視眼的になりがちですが、寄って見る・引いて見る・変化(トレンド)を見極めることが、事業会社に所属するマーケターには求められます。
※『3つの目』についての詳細は、こちらの記事をご覧ください。
忙殺されがちなマーケターが陥ってしまう「コレってやる意味ある?」。抜け出すタイミングとマーケティング担当に求められる3つの『目』について解説しています。
購買プロセスに即した心理変化に対する理解力
事業会社に所属するマーケターには、見込み客・顧客の購買プロセスに準じた心理変化を理解する力(※)が求められます。
※『購買プロセスを可視化するフレームワーク』については、こちらの記事をご覧ください。
刺さる施策や効率的なアクションをするためには、顧客の心理プロセスを把握することが必要です。そんな時に有効な考え方である『AIDMA』『AISAS』に関して解説します。
顧客や消費者の心理・行動メカニズムに関する理解力
見込み客や顧客、消費者の心理・行動メカニズムを理解し、購買に向けて変化させるための行動心理学(※)を活用することも重要となります。
※当社のブログでは、マーケティングアクションに役立つ行動心理学に関する記事を掲載しています。
顧客や消費者の心理・行動メカニズムを理解して施策に反映させれば理想の成果を出すことにつながりやすくなります。確証バイアスや同調バイアスを含め、行動心理テクニックの9つを解説しています。
最後に
上述した大規模企業に所属するマーケターのメリット/デメリット、中小規模企業に所属するマーケターのメリット/デメリットは、一般論と言いますか、典型的な傾向であるとご理解ください。
実際に転職する際には、Web上の情報や面接などの選考の場面で社内環境を確認し、ご自身と相性の良さそうな企業を選ばれるのをおすすめします。
「マーケティングをやりたい」と希望される方々は、新卒・中途問わず多くいらっしゃいますが、華やかでないことの方が多く、仮説検証を毎日黙々と繰り返し、社内調整に奔走するといった、地道で泥臭いけれど現代のビジネスにおいて大切な仕事だと思います。
株式会社SBSマーケティングでは、今後マーケターへの転職支援に関するサービス提供を検討しております。
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