BtoB事業会社のマーケターに求められる『社内向け』の思考やスキル&テクニック

「マーケティング職」「マーケター」になるための選択肢は多い。

マーケティング職・マーケターへの転職の選択肢

「マーケティング職」「マーケター」に転職する際の選択肢はさまざま存在します。

事業会社のマーケターになるか(※1)、支援会社のマーケターになるか(※2)
BtoC(企業-消費者間取引)領域の企業に転職するか、BtoB(企業間取引)領域の企業に転職するか(※3)
また、大規模企業に転職するか、中小規模企業に転職するか(※4)

さらに、事業会社に所属するマーケターに求められるスキルやテクニックには『社内向け』や『社外向け』(※5)があります。

この記事では、BtoB事業会社に所属するマーケターになる場合に求められる『社内向け』の思考やスキルについて解説します。

※1『マーケター』に転職する際の分かれ道~事業会社とは?~

※2『マーケター』に転職する際の分かれ道~支援会社とは?~

※3『マーケター』に転職する際の分かれ道~BtoCとBtoBとは?~

※4『マーケター』に転職する際の分かれ道~大企業か中小企業か?~

※5 BtoB事業会社のマーケターに求められる『社外向け』のスキル&テクニック

事業会社のマーケターに求められる『社内向け』の思考やスキル&テクニック

事業会社のマーケターが意識しなければならないのが施策の『成果』と人事『評価』

企業規模問わず、BtoB(企業間取引)の事業会社に所属するマーケターに求められる『社内向け』の思考やスキルをご紹介します。

所属する事業会社の社内では、最終的に売上につながる施策の『成果』人事『評価』の2つを高める必要があります。

施策の『成果』に役立つ思考やスキル

施策の『成果』に役立つ5つの思考やスキル

マーケティング業務に関連する知識を継続的に習得する

自身で施策を進める&外部業者との連携でも業務知識は必要

マーケティング業務に関連する書籍に目を通して知識を継続的に習得することが必要です。

実業務を進めるうえで必要になることはもちろんですが、事業会社に所属する場合はマーケティング施策をコントロールする役割を担うことが多いため、外部の業者に業務委託する際に共通の認識を得る必要があるので、最低限の基本的な知識が求められます。

外部業者の中には、自社の求めるサービス以外にも、外部業者側が販売したいサービスを推奨してくるケースがあります。
自身である程度の理論武装をしておかないと、そのオススメされるサービスが予算投下に値するのか判断ができずに言われるがままに受注してしまい、予算をただ浪費してしまうこともあるので、基本的な知識取得は重要です。

セミナー参加も業務知識を得る良い機会に

また、書籍以外にも企業が開催する(無料)セミナーへの参加もオススメです。

もちろん、セミナー後に販売したい商品・サービスの売り込みがあるかもしれませんが、自身の経験上、講演後のアンケートに「まだ予算確保云々の段階ではなく、あくまで情報収集の目的で参加させていただきました」と記載しておけば、頻繁にフォローコールが来ることは少なく、「コールドリードリスト」内に入れられて定期的なメールが届くくらいかなと思います。

マーケターとしての視点で、先方に自身のフェーズを伝えておくと、お互い不要な労力をかけずに済むかと。

今は必要のない商品やサービスであっても、事業を進めていく中で必要になるタイミングが後々来るかもしれませんので、適度な距離感を保ちつつも関係性を構築しておくのが良いと考えられます。

日常の時事ネタを自分事に捉えて「仮説→検証」し実業務に当てはめてみる

時事ネタを元に仮説検証

日常で目にするニュースなどの時事ネタに、「もし自分がこの商品やサービスのマーケティング担当だったら・・・」という視点で、その事象を自身の中で咀嚼して「仮説→検証」することを習慣づけると、実業務を進める際に横展開してみた時に思わぬアイデアがひらめいたりするかもしれません。

インプットとアウトプットを習慣づける

インプットとアウトプット

事業会社に所属するマーケターの場合、「知っている」だけでは施策の成果にも(社内の人事評価にも)つながりません

そのため、マーケティングの知識、マーケティングに隣接するシステムなどの基本的な知識を得ることは重要になります。
そして、「知っている」知識を実務に活かして経験を積み、成果を出すように進めていく姿勢が求められます。

上述の「マーケティング業務に関連する知識を継続的に習得する」=インプット、「日常の時事ネタを自分事に捉えて「仮説→検証」し実業務に当てはめてみる」=アウトプットをすることで、自身のマーケティング担当としての深みを持つことが大切です。

営業に対する理解力(理想的には営業スキル)

営業への理解 or 営業経験

BtoBの場合、販売する商品やサービスの価格単価は高くなるケースが多いため、受注に至るまでにはセールスアクションが必要になります。
そのため、マーケティング担当・マーケターは直接的な営業活動はしないものの、セールス部門との連携は必須になります。

連携する相手であるセールスをよく理解する、また理想としては実際の営業経験をマーケター自身も有していると大きな強みになります。

長期間、継続的に活動する意欲や我慢強さ

継続的に続ける思考

事業会社の場合、継続性のある長期的なマーケティング活動となる傾向があります。

BtoBのマーケティング施策というのは、よく『マラソン』に例えられますが、やってすぐ成果が出る(受注する)性質のものではありません。そのため、長い期間にわたって継続的に実行する力やある種の『我慢強さ』が求められます。

人事『評価』に効果的な思考やスキル

人事『評価』に効果的な2つの思考やスキル

自部門や他部門から理解を得るための、言語化するスキル

マーケティング業務の物事を言語化

事業会社内で少数派(になりがちな)マーケティング部隊として発言権を勝ち取るため、啓蒙活動や交渉なども必要になります。

そのため、社内政治に長ける力、そしてマーケティングがわからない人に理解してもらえるよう「わかりやすく言語化する能力」がないと、なかなか社内評価につながらないケースも多く見受けられます。

理解してもらうよう努めずに「あの部門、あの人はわかっていない」と文句を言ったり嘆いていると、頭でっかちの扱いにくい人とレッテルを貼られ、施策を進める際に支障が生じたり、望むような評価を得にくくなってしまいます。

他部門から協力を得るための調整力や折衝力

連携や協力を得るためのネゴる力

マーケティング部門は、最終成果である受注を得るために連携する(フィールド)セールス部門のほかにも、インサイドセールス部門やテクニカル部門、時には総務やシステム部門など、社内のさまざまな部門との関係を良好に保つことが求められます。

そのため、事業会社のマーケティング担当には特に、社内営業的なスキル、根回しをするなどの調整力がないと、現実味のある戦略を構築できず、予算の支払いやコンテンツや販促ツールを制作するといった戦術(施策)をスムーズに実行できなくなってしまいます。

最後に

継続性を持った自己研鑽と施策の実行を

事業会社に所属するマーケターは、施策などの外向きのアクションだけに気にかけていてはいけません。

見識や経験を積み重ね自己研鑽を怠らずに、社内でコミュニケーションを円滑に進めてサポートや連携をとれるような関係づくりにも努め、施策による成果も社内評価も得られるよう取り組むことが求められます。

株式会社SBSマーケティングでは、今後マーケターへの転職支援に関するサービス提供を検討しております。
マーケティング担当・マーケターへの転職に関してご意見・ご要望などありましたら、お問い合わせフォームまでご連絡ください。

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