『コンテンツマーケティング』を実施することで得られるメリットとデメリット、実施するために必要になるモノについて解説しています。
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『コンテンツマーケティング』とは?
コンテンツマーケティングとは、自前のメディア(=オウンドメディア)上で、見込み客(リード)や既存顧客にとって有益で価値のあるコンテンツを制作・発信することによって、自社や取り扱う商品・サービスに興味関心を持ってもらい、見込み顧客の潜在的なニーズを顕在化させる、既存顧客のさらなる購買意欲を促すためのマーケティング施策を指します。
コンテンツマーケティングの注目度は落ち着いている?
検索ニーズを可視化できるツールであるGoogleトレンド(※)で「コンテンツマーケティング」のキーワードを見てみると、2018年をピークに徐々に検索トレンドは低下傾向になっており注目度としては下がっているように思えます。
※Googleトレンド
リード エグジビション ジャパン社において『コンテンツ マーケティング EXPO』(※)というイベントを定期的に開催していることからも、すでに一定程度浸透して定着しているとも推察できます。
※リード エグジビション ジャパン社の『コンテンツ マーケティング EXPO』
コンテンツ東京は、コンテンツビジネスを支えるあらゆる要素が出展する大規模国際総合展です。エンターテイメント産業活性化やマーケティングにおけるコンテンツ活用促進を目的に、【人】【技術】【サービス】の出会いの場を提供します。
(そもそも)『コンテンツ』とは?
『コンテンツマーケティング』でアプローチするためのコンテンツの種類は多岐に渡りますが、そもそも『コンテンツ』とは何でしょうか?
『コンテンツ』は、情報の中身、を意味しています。
マーケティングにおいては、いかに見込み客や既存顧客にとって役に立つ情報、信用・信頼を得られるような情報を形作ることができるかが重要となります。
コンテンツマーケティングが注目されるようになった理由
見込み客や既存顧客が抱えるニーズの変化
まず挙げられるのが、見込み客や既存顧客のニーズの変化です。
オフラインからオンラインへ情報収集の方法がシフトしていく中で、見込み客や既存顧客は『人』を介しての情報取得ではなく、Webサイト上に情報を掲載して欲しいというニーズが高まったことが挙げられます。
売り込みをされることなく、自身が必要になったタイミングで必要な情報を取得できるような環境であること、そして、問い合わせをしたらすぐに返事をもらえる、そういった要望が高まっていることに応えるのが『コンテンツマーケティング』ということです。
GoogleやYahoo!などのサーチエンジンで検索した際に、ニーズに応えるコンテンツがHitする、興味を喚起するようなコンテンツが存在し、Web上で問い合わせまで完結するように整備されていることが求められています。
『コンテンツ』で情報発信する側としても、それらのニーズに応えることで、自社のコンテンツが質・量ともに充実し、サーチエンジンで検索上位に表示されやすくなることで自然流入につながり、結果としてSEO対策になるというわけです。
従来の広告施策の反応が悪くなった
次に挙げられるのが、これまで主流だった広告施策による成果が出にくくなった・反応が悪くなった、ということです。
オフライン・オンラインどちらもそうですが、広告出稿する競合が増えれば増えるほど出稿単価が高騰し、費用対効果が下がる傾向があります。
このような状況下において、有償の広告施策ではない手法で見込み客の獲得や既存顧客との関係性を強化するために『コンテンツマーケティング』が注目され始めたといえます。
Google(サーチエンジン)側も『コンテンツ』を重視
Googleでは、検索順位結果にコンテンツの『質』を重視するよう、サーチエンジンのアルゴニズムを変更し続けています。
旧来のSEO対策だった類似したコンテンツ量産などの手法は、今では検索順位結果が大きく下がるといったペナルティを受けるケースも見受けられます。
こういったGoogle(サーチエンジン)・SEO対策の変化も、『コンテンツマーケティング』の注目に一役買うことにつながっています。
『コンテンツマーケティング』の目的とメリット/デメリット
上述のような理由で注目され、現在では浸透している『コンテンツマーケティング』ですが、実施する目的は、「売上につなげるために、顧客獲得コストを下げる、見込み客や既存顧客の購買意欲を促進させる」ことと言えます。
『コンテンツマーケティング』の効果・メリット
『コンテンツマーケティング』を実施することによる効果・メリットをまとめると下記の通りです。
≪コスト面≫
●低コストで始められる
≪コンテンツ面≫
●コンテンツが資産化する
●専門家として信頼を得られる
●商品やサービスを認知・啓蒙できる
≪訴求面≫
●こちらから売り込まずにメディア・媒体に取り上げてもらえる可能性が発生する
●見込み客や既存顧客との接点を持ちやすい・ニーズを育てやすい
●『広告』とは異なることから、ネットユーザーに受け入れられやすい
『コンテンツマーケティング』のデメリット
多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。
≪効果面≫
●効果の発生まで一定期間を要する(半年~1年程度)ため即効性が低い
●リーチ力が弱い
≪運用面≫
●実施する際に時間と手間がかかる
●低コストで始められるとはいえ、工数などの隠れたコストが発生する
●コンテンツの『質』を担保するのが難しい
●継続性を保つのが難しく、施策がスタックしやすい
『コンテンツマーケティング』に必要なモノ
コンテンツマーケティングのメリットを享受するために必要なモノがあります。
オウンドメディア
他社が保有するメディアではなく、自前のメディア=オウンドメディアを持つ必要があります。
理由としては、コンテンツの公開・更新頻度が高くなるため、自社が保有するメディアの方が運用がしやすいなどが挙げられます。
魅力的なコンテンツ・制作体制
見込み客(リード)や既存顧客に対して有益で価値のあるコンテンツを制作・発信することが必要になるため、それらのユーザーを惹きつけるコンテンツを継続的・長期的に提供する体制が求められます。
ターゲットにコンテンツを届ける手段
コンテンツマーケティングは、検索ユーザーにコンテンツを見つけてもらう『プル型』の取り組みが主となります。
そのため、効果を出すためには公開するコンテンツを届ける手段が必要になります。
すでに個人情報を有している見込み客や既存顧客に向けてであれば、メールを配信することで発信できますが、リーチできない対象に向けては、対象の多くが閲覧するような専門メディアの活用やSNSが有用です。
まとめ
オウンドメディアにコンテンツを継続的・長期的に公開し、サーチエンジンからオーガニック流入でアクセスを増やして興味関心を持ってもらい購買意欲を促す『コンテンツマーケティング』。
運用面で課題はありますが、継続的・長期的に実施することによって、コンテンツが資産化し、検索順位結果の上昇などのSEO対策としても効果が生まれやすい施策と言えます。
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