
時間経過に伴って記憶が減衰し「覚え直す」ために時間を要するというメカニズムを表す『エビングハウスの忘却曲線』。
このメカニズムを用いた記憶への定着率を高めるための5つのテクニック、商品やサービスを販売する際の活用法などについて解説しています。
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『エビングハウスの忘却曲線』とは?
時間経過に伴って記憶が減衰し、「覚え直す」ために時間を要するというメカニズムを表す『エビングハウスの忘却曲線』。
このメカニズムを知ることで、学習や人材育成などの効果を効率良く高めることが可能になります。
人間の記憶や忘却のメカニズム
人の記憶力には限界があり、一度記憶したことも時間が経つほど忘れてしまいます。
一方で、時間の経過によって忘れてしまったとしても、反復することで効率的に記憶することができるメカニズムがあります。
人間は、新しい情報を受け取り「記憶する」流れの中で、以下の3つのステップを踏むとされています。
- 記銘(情報を受け取る)
- 保持(情報を保つ)
- 想起(情報を呼び出す)
1つ目のステップである「記銘」では、情報を受け取る当人が「重要性」を感じていなければ定着しない傾向があります。
また、3つ目のステップの「想起」は、老化によって脳も衰えるため、年齢を重ねるほど機能が低下する傾向があります。
そのため、定着させたい記憶情報については、繰り返し反復して学ぶことが理想的です。
提唱した人物と実証実験
この『エビングハウスの忘却曲線』の実証実験を行い、提唱したのは ヘルマン・エビングハウス 氏です。
提唱したのは?
『エビングハウスの忘却曲線』を提唱した ヘルマン・エビングハウス(Hermann Ebbinghaus) 氏は、ドイツの心理学者であり、人間の長期記憶について研究したことで知られています。
実証実験の内容
ヘルマン・エビングハウス 氏は、1879年から1884年にかけて、『エビングハウスの忘却曲線』につながる「時間と記憶の相関関係」についての実験を実施しました。
この実験では、被験者に無意味な綴り(意味を持たないアルファベットの並び)を記憶させた後、時間経過とともに記憶をどれだけ保持できているかを明らかにしました。
その結果が、以下のグラフです。
縦の軸は「節約率」、横の軸は「時間」を表していて、時間の経過とともに「節約率」が低下していることがわかります。
ちなみに「節約率」とは、一度記憶して忘れた情報を再び記憶する(覚え直す)際に「どれだけ時間を節約できるか」を表した数値となります。
つまり、このグラフによると、「10分(600秒)」かけて記憶した情報を20分後に覚え直す場合には、58%の時間(5分48秒=348秒)を節約し、「4分12秒=252秒」でできる、ということになります。
- 10分かけて記憶して20分後に覚え直す場合・・・58%(5分48秒)を節約した「4分12秒」でOK!
この実験結果から、人は一度覚えた内容を時間の経過とともに忘れていきますが、覚え直す際には最初よりも時間を短縮(節約)して記憶できる、ということが明らかになりました。
実験結果についての注意点
ヘルマン・エビングハウス 氏が行った実験結果を理解する際には、以下の2点について勘違いしないよう注意が必要です。
- 実験で記憶したのは「意味の無い音節」である。
- 時間経過による記憶量の低下ではなく「覚え直す際の時間の節約」を明らかにしている。
1つ目の注意点は、あくまで実験で記憶したのは「意味のない(無意味な)音節」であり、意味のある情報であったり、興味関心のある情報については『エビングハウスの忘却曲線』には該当しないということです。
2つ目の注意点としては、実験で明らかにしたのは「節約率(覚え直す際の時間短縮率)」であり、「どの程度の記憶が失われたか」や「覚えていられる時間」という記憶量の変化ではない、ということです。
『エビングハウスの忘却曲線』からわかること
『エビングハウスの忘却曲線』から、以下の点が明らかになります。
- 「反復」することで記憶の定着率が上がる
- 「興味・関心」があれば記憶保持率が高まりやすい
「反復」することで記憶の定着率が上がる
学んだことを記憶に定着させるためには、「反復」することで忘れにくくする効果が期待できるようになります。
「興味・関心」があれば記憶保持率が高まりやすい
2点目としては、学ぼうとする情報が自分にとって興味・関心があれば、記憶の保持率が高まりやすい傾向があります。
『エビングハウスの忘却曲線』を用いた記憶への定着率を高めるテクニック
学業や資格取得、最近ではリスキリングなど何かを学ぶ際、『エビングハウスの忘却曲線』をもとに記憶のメカニズムを踏まえて取り組むことで、効果的に記憶に定着させることができます。
具体的には、以下の5つの手法が挙げられます。
- すぐに復習する
- 興味・関心を持つ
- 学んだことをアウトプットする
- 苦手なことから復習する
- ストーリー化する
すぐに復習する
人は、一度記憶したとしても、すべての内容を覚えておくことはできません。
時間が経過すればするほど忘れてしまうため、記憶に定着させるためにはすぐに「復習」することが必要になります。
『エビングハウスの忘却曲線』の通り、すぐに復習することによって、改めて覚える時間が「節約」でき、短時間で記憶できるようになります。
興味・関心を持つ
『エビングハウスの忘却曲線』によると、記憶しようとする情報に「意味があるか」、つまり「自身にとって興味・関心があるか」どうかが、記憶の定着率に大きな影響を与えることになります。
学ぶ情報に興味・関心を持つことができれば、記憶の定着率(節約率)が上がり、効率良く取り組むことができるようになります。
学んだことをアウトプットする
取得した情報や知識を自身の言葉で書き出してみたり、誰かに説明することで、頭の中で情報が整理されて記憶に残りやすくなります。
苦手なことから復習する
ほかにも、復習する際には「苦手な分野」から優先的に行うことが、記憶への定着に効果的です。
なぜなら、自身にとって苦手意識のあることは後に回しがちで、後に回せば回すほど覚えるために時間がかかってしまうからです。
「苦手な分野→得意な分野」といった形で、取得したい情報で優先順位を付けることがポイントになります。
ストーリー化する
覚えたい内容を「ストーリー」にすると、記憶が定着しやすくなります。
つまり、単純な暗記として捉えるのではなく、覚えたい内容の成り立ちや、前後の情報との関係性、流れを踏まえた「物語」として学ぶことで、記憶に残りやすくなります。
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この続きでは、『エビングハウスの忘却曲線』を用いた記憶への定着率を高めるための5つのテクニック、
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