客観的な事実を伝え、その後に自身の主観的な意見を説明し、自身が求めていることを提案した上で、
選択肢を提示して相手の反応に応じて柔軟に結論を出す『DESC法』。
メリットとデメリット、活用する際の注意点、ほかのフレームワークとの違い、効果を発揮するビジネスシーンについて解説しています。
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『DESC法』とは?
『DESC法』(デスク法)とは、まず客観的な事実を伝え、その後に自身の主観的な意見を説明し、自身が求めていることを提案した上で、選択肢を提示して相手の反応に応じて柔軟に結論を出すというフレームワークです。
アメリカの心理学者であるゴードン・H・バウアー 氏 らによって提唱されたコミュニケーション手法で、「段階的主張法」とも呼ばれ、相手の意見を尊重しつつも自己主張をする『アサーティブコミュニケーション』(※)を行う際に有用とされています。
※『アサーティブコミュニケーション』についての詳細は、こちらのページをご覧ください。
相手の主張を尊重しつつ自身の主張も伝え、意見交換ができる『アサーティブコミュニケーション』。身に付けることによるメリットや実践するうえで重要なポイント、アサーショントレーニングやビジネスシーンの具体例などについて解説しています。
DESC法を構成する4つの要素
このDESC法は、以下の4つの要素で構成されています。
- D=Describe(描写)
- E=Explain(説明)
- S=Specify(提案)
- C=Choose(選択)
つまり、①客観的な事実のみを具体的に「描写」し、②その客観的な事実に主観的な思いを「説明」、③自身が求めていることを具体的に相手に「提案」した後、④相手の反応が「Yes」と「No」のどちらなのか、それを踏まえて自分がとるべき行動を「選択」する、という自身の意見を伝えながらも相手に判断を求め、行動変容を求めるシーンで有用な手法です。
『DESC法』のメリット
DESC法には、以下のメリットがあります。
建設的な話し合いが可能に
自身と相手の双方の観点でみると、自分自身の意見・主張を伝えられるのと同時に相手の意見・主張を聞くことができるので、一方的ではない建設的な話し合いが進められやすくなります。
信頼関係を構築
自身と相手双方が意見・主張を伝え合うことから、正しく意思疎通を図りやすくなるため、信頼関係の構築が望めるようになります。
コミュニケーション力や提案力が高まる
『DESC法』を扱う当人目線でみてみると、相手の意見にも耳を傾けつつ自身の考えを伝えることで、コミュニケーション力や提案力が高まりやすくなります。
生産性が高まり企業成長が促進される
個々人から組織単位で『DESC法』を用いることになれば、意思疎通がスムーズになるため、業務が円滑に進み、精度が高まり品質も向上することにつながります。
その結果、生産性が高まり、業績のアップだけでなく顧客満足度の向上にもつながることになります。
『DESC法』のデメリット
逆に、デメリットとしては、以下の点が挙げられます。
意見や主張を強く押し通すことはできない
『DESC法』では、自身の意見・主張はあくまで「提案」として伝えることになるので、伝えたいことを強く押し通すことができない、という点がデメリットと言えます。
思うように議論が進まない・結論付かないことも
DESC法では、最終的に相手に判断をゆだねるため、自身が思うように議論が進まない・結論付かないというケースが起こりやすく、自身にとってストレスや負担がかかりやすくなることもデメリットと言えます。
『DESC法』を活用する際の注意点
注意点としては、以下の3点が挙げられます。
複数の選択肢を用意しなければならない
『DESC法』というコミュニケーションには、「C=Choose(選択)」の要素が欠かせません。
つまり、自身の「提案」を拒否される可能性を考慮して、複数の選択肢を用意しなければならないため、通常の話し合いへの準備よりも負担になりやすい点に注意が必要です。
ちなみに「選択肢の最適な数」の考え方については、以下のページをご覧ください。
選択肢が多すぎると決定することを避けてしまう心理現象『選択回避の法則』。法則のメカニズムと最適な選択肢について解説しています。
感情的になりすぎないようにする
DESC法は、自身の意見や主張を伝えつつも、相手の意見・主張を尊重し、積極的に聴く姿勢が大切になります。
そのため、自身の伝えたいことを感情的に表現してしまえば相手に伝わりづらく、また相手も同様に感情的になってしまう可能性が生じてしまいます。
自身が意見や主張を伝える際には、感情をどうコントロールするかが注意すべきポイントになります。
自身の思い通りの結論にならないことを考慮する
相手に選択肢を提示することから、DESC法は自身の思い通りにならない可能性があります。
そのため、自身としても譲歩できる点は譲歩するなど、柔軟な思考を持つ必要があります。
逆に、相手にとって納得のいくことになるとも限りません。
なので、「相手に何を伝えて何を納得して欲しいか」の解像度を上げて説明する姿勢が求められます。
ほかのフレームワークとの違い
使い分けが曖昧になりがちなフレームワークとして、DESC法のほかに『PREP法』や『SDS法』があります。
それぞれのフレームワークの詳細は以下の通りです。
『PREP法』
PREP法は、以下の4つの要素で構成されています。
- P=Point(結論)
- R=Reason(理由)
- E=Example(具体例)
- P=Point(結論を繰り返す)
つまり、①結論を最初に述べて、②その理由と③それを裏付ける例を挙げ、④最後に結論を繰り返して念押しする、という手法です。
最初と最後に「結論」を示す、「理由」と「具体例」を示すことから、『DESC法』と比較して、「結論」を重視して伝える点が違いと言えます。
※『PREP法』についての詳細は、こちらのページをご覧ください。
結論を先に述べることで、簡潔にわかりやすく短時間に話を伝えるフレームワークである『PREP法』。活用することによるメリットとデメリット、身につけるための方法とビジネスシーンでの活用例などについて解説しています。
『SDS法』
SDS法は、以下の3つの要素で構成されています。
- S=Summary(要点)
- D=Details(詳細)
- S=Summary(要点を繰り返す)
つまり、①伝えたい「要点」を最初に述べて、②その要点の「詳細」を伝え、③最後に「要点」を繰り返して念押しする、という一貫性を有する手法です。
『DESC法』と比較して、「要点」を重視する点が違いで、短い時間で端的に理解を促したいケースに適しています。
※『SDS法』についての詳細は、こちらのページをご覧ください。
話の主旨を最初に伝え、その後詳細を説明し、最後に要点をまとめることで、聞き手に理解を促す『SDS法』。メリットとデメリット、ほかのフレームワークとの違い、効果を発揮するシーン、ビジネスシーンでの活用例などについて解説しています。
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この続きでは、『DESC法』が効果を発揮するビジネスシーン3例などについて解説しています。
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