あやふやな使い分けをしがちな『動画』と『映像』という言葉。
それぞれの言葉の意味と、違いを見極めるための指標などについて解説しています。
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『動画』と『映像』の違い、わかりますか?
あやふやな使い分けをしがちな『動画』と『映像』という言葉。
スマートフォンが普及し、通信の高速化が進む中で、ユーザーのコンテンツの消費傾向が大きく変化しました。
さらに、YouTubeなどの動画再生サイトや、TikTokなどの流行、コロナ禍を経て需要が高まり、コンテンツが増加することになりました。
ビジネスの領域、BtoB(企業対企業取引)でも、カタログやチラシといった紙媒体からWebコンテンツ、動画コンテンツといったように、デジタルシフトの流れが加速しています。
自分自身、事業会社に所属していた時に、『動画コンテンツ』のメリットやデメリット(※)などをマーケティングの観点から調べたり、動画制作会社さんが開催するセミナーに参加し、実際に制作発注・運用することになりました。
その中で、例えば『動画』と『映像』の意味の違いについてセールスから質問されたりする中で、自身の頭の中で整理がつかなくなってしまいました。
そんな経緯を踏まえて、「そもそも『動画』と『映像』という言葉にはどんな違いがあるのか?」について解説します。
この『動画』と『映像』の言葉の違いを知らなくても実際の業務に支障は生じませんし、違いには以下の通りさまざまな解釈があります。
なので、あくまで「マーケティング界隈の豆知識」として、「知っておくとよい」というレベルでご覧いただけますと幸いです。
※:『動画コンテンツ』のメリット・デメリットや動画広告については、こちらのページをご覧ください。
リード(見込み客)の枯渇を避けるための活路はリードナーチャリングと言えます。『都市鉱山』の例を交えて解説しています。
それぞれの言葉の意味とは?
『動画』の意味とは?
字の如く「動きのある画像」=『動画』という意味ですが、Wikipediaによると、アニメーター・映像作家の政岡 憲三 氏が英語の「アニメーション(animation)」の訳語として考案・提唱したものが最初とされています。
2000年代以降、インターネットを介したパソコン・スマートフォンで視聴するアニメーション作品を中心として『動画』と呼ばれるようになりました。
また、幻冬舎が出版した『動画2.0 VISUAL STORY-TELLING』によると、スキマ時間に気軽に楽しめるコンテンツが『動画』であると論じられています。
『映像』の意味とは?
一方『映像』は、Wikipediaによるとテレビが登場した後に広く使われるようになった用語であり、英訳は「footage」。テレビや映画を中心に、光学技術による再現または創作された像などを指しています。
つまり、テレビメディアでの放送のため、映画館のスクリーンに映し出すための目的で制作されたコンテンツを総称して『映像』と呼ばれているということです。
また、『動画』と比較して、長い時間をかけて物語や作者の意図を伝えるために演出が加えられたコンテンツとも言えます。
つまり・・・
『動画』
●パソコン・スマートフォンで視聴するアニメーション作品。
●スキマ時間に気軽に楽しめるコンテンツ。『映像』
●テレビメディアで視聴・映画上映されるための目的で制作されたコンテンツ。
●長い時間をかけて物語や作者の意図を伝えるために演出が加えられたコンテンツ。
違いを見極めるための指標
『動画』と『映像』それぞれの意味は上述の通りとなりますが、具体的な違いを判断する指標は以下の通りです。
①『IPT(時間当たりの情報量)』
動画と映像を区別するための指標として『IPT(Information per Times)』が知られています。
「時間当たりの情報量」という意味で、一般的に『動画』は短時間で情報量が多い(凝縮されている)=IPTが高い、『映像』は長時間のため情報量が少ない(凝縮されていない)=IPTが低いと考えられています。
つまり、『動画』は短時間で情報量が多い、『映像』は長時間(長尺)で情報量が少ない特徴があるということです。
例えば、商品やサービスの紹介動画は、パソコン・スマートフォンで視聴するケースが主であり、数分~10分程度の時間尺に凝縮されることが多く、テキストで情報を発信したりWebサイトの該当ページリンクを掲載するなど情報量が多いことが特徴です。
一方、テレビメディアで視聴・映画上映されるコンテンツは、長尺になり情報が凝縮されていないものが多く、テキストやWebサイトへの誘導などの情報を含めないことが特徴と言えます。
この『IPT』という指標を見ると、「映像はIPT(情報量)が少ない=動画よりも劣っている」と感じがちですが、あくまで動画と「比較すると」映像の方がIPTが低いだけで良し悪しは関係なく、映像に区別されるコンテンツが劣っているわけではありません。
また、短時間な動画だからといって情報量が必ず多いとは限りませんし、逆に長時間な映像だからといって必ずしも情報量が少ないとも限りません。
なので、情報の優劣は図れませんが、あくまで『動画』と『映像』の違いをあらわす指標の一つが『IPT』ということなります。
②接触する際に「インターネットを介する」かどうか
もう一つの指標としては、接触する際に「インターネットを介するかどうか」です。
それぞれの言葉の成り立ちを見ると、動画は「(インターネットを介して)パソコン・スマートフォンで視聴する」、映像は「テレビメディアや映画館で観る」という、Webを介して接触するかどうかに違いがあります。
わかりやすい例として、YouTubeが挙げられます。
YouTubeは(インターネットを介して)パソコン・スマートフォンで視聴するので『動画』に該当します。
また言葉の使い方としても、「YouTube動画」と言うことはあっても「YouTube映像」とは言わないことからも、動画とイメージしやすいのではないでしょうか。
ですが、現在では「(インターネットを介して)パソコンやスマホでテレビコンテンツを視聴する」や、「インターネットに接続されたテレビでYouTubeを視聴する」といったケースもあります。
こういった変化があるため、「インターネットを介するかどうか」での『動画』と『映像』の線引きは難しくなっていると言えます。
③コンテンツのメッセージ性
ほかにも、区別するための指標として「コンテンツのメッセージ性」が挙げられるのではないでしょうか。
つまり『動画』は、短い時間尺に多くの情報が凝縮された、エンターテインメント性や「商品やサービスの販売促進」のメッセージ性の強いコンテンツということです。
「短い時間尺に多くの情報を凝縮する」ということは、短い時間尺=コンテンツに接触する対象を増やしやすくなり、多くの情報を凝縮する=訴求力が高めやすくなるので、「商品やサービスの販売促進」に向いています。
一方、『映像』は、長い時間尺をかけて物語や事象、作り手の意図を伝える「アカデミックな」メッセージ性が強いコンテンツと表現することができます。
『映像』という言葉は、「撮影映像」や「映像作品」などでも使われますが、それぞれ発生した事象を記録する・作り手の意図や思想を表現する目的であり、販促色は比較するとそれほど感じられません。
まとめ
あやふやな使い分けをしがちな『動画』と『映像』という言葉ですが、それぞれの言葉が広まった歴史的な背景は異なります。
違いを判断するためのさまざまな指標がありますが、まとめると以下のようになります(実際は区別せずに使っていますが)。
『動画』短い時間尺に多くの情報が凝縮された、エンターテインメント性や「商品やサービスの販売促進」のメッセージ性の強いコンテンツ。
『映像』長い時間尺をかけて物語や事象、作り手の意図を伝える「アカデミックな」メッセージ性が強いコンテンツ。
あえて違いを意識して使い分けることは必須ではないかもしれませんが、それぞれの言葉の成り立ちや、特に『IPT』といった違いを判断する指標を理解しておくことで、動画や映像を制作する・運用する際に「深み」が出るはずです。
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