パフォーマンスが高まり離職率が低下する!?『集団凝集性』

「集団の一員として留まりたい」と思い、帰属意識が高まる『集団凝集性』
高めることによって生じるメリットとデメリット、高めるための5つの方法、高まり過ぎないようにするための手法などについて解説しています。

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『集団凝集性』とは?

「集団の一員として留まりたい」と思わせる心理的な作用

所属する集団に留まらせようとする、帰属意識が高い心理的性質を意味する『集団凝集性(Group Cohesiveness)』

この『集団凝集性』が高ければ、組織に所属する従業員などのモチベーションアップや生産性にもプラスの影響を与えることから、組織力を強化したい人が注目すべき概念です。

注目されている背景

少子高齢化による市場成長の鈍化などを背景に注目されるように

近年、市場環境の変化やグローバル化の進展を背景に、企業間の競争は激化しています。

そんな中で、個々のメンバーの能力だけでなく、チーム全体の結束力や一体感が求められています。

また、多様な背景を持ったメンバーが集まることが増えていることもあり、『集団凝集性』が重要視されるようになっています。

日本人は特に陥りやすい!?

地理的要因や根付いた雇用環境が凝集性の高まりを強めている

日本は島国で、ほぼ同一民族で構成されていることから同質性が高く、また高度経済成長期に確立した終身雇用、年功序列、新卒一括採用といったことが影響し、日本人には『集団凝集性』が高まりやすい傾向があります。

『集団凝集性』の種類

集団凝集性=「対人凝集性」と「課題達成凝集性」の2種類

アメリカの社会心理学者で認知的不協和という理論や、『社会的比較理論』の提唱者として知られる、レオン・フェスティンガー 氏。

このレオン・フェスティンガー 氏らによると、集団凝集性は「対人凝集性」と「課題達成凝集性」の2つに分けることができます。

どちらか一方だけが高ければ良い、というわけではなく、「対人凝集性」「課題達成凝集性」の2つがバランスよく感じられることで、一体感のある組織づくりが可能になります。

対人凝集性

集団に所属するメンバーに好意的になって帰属意識が強まる

「対人凝集性」とは、集団内においてメンバー同士の「好意的なつながり」によってその集団内に留まらせる魅力を意味しています。

「このチームに所属しているメンバーは自分を認めてくれている」「メンバー一丸になって切磋琢磨している」といったような、所属するメンバーに好意を持つと、集団に対して「帰属意識」が高まって『集団凝集性』が生じるようになります。

課題達成凝集性

所属することで得られる利益や課題解決・目標達成の実現

「課題達成凝集性」とは、集団に所属することで得られる地位や利益、自己実現といった魅力を意味しています。

「このチームにいることでスキルが上がる」「所属することで自身が望むキャリア実現につながる」と感じ、集団への貢献や役割を全うするモチベーションが高まるようになります。

『集団凝集性』を高めることによるメリット

集団凝集性が高まることで得られる5つのメリット

『集団凝集性』を高めることで、以下の5つのメリットを享受できるようになります。

  • 「一体感」が生まれる
  • 「モチベーション」が高まる
  • チームのパフォーマンスがアップする
  • 「心理的安全性」が高まりイノベーションを促進する
  • 離職率が低下する

「一体感」が生まれる

メリット①:「一体感」が生まれ結束力が強固に

『集団凝集性』が高まることで、チームといった集団全体が「一つの組織」としての意識を持ちやすくなり、一体感を生み出すことにつながります。

また個人ではなく、集団での意思決定を重視するようになるため、結束力が高まることになり、同じ集団内のメンバー同士が助け合う・サポートし合う関係性が築かれ、効果的なチームワークが発揮するようになります。

「モチベーション」が高まる

メリット②:集団での取り組みや目標達成に意欲が増す

個人としてよりも、集団としての意思決定を重視するようになることから、「メンバーと一緒に頑張ろう」「チームとして掲げた目標を達成したい」といったモチベーションが高まることにもなります。

チームのパフォーマンスがアップする

メリット③:集団・チームとしての生産性が高まりやすくなる

一体感が生まれ、各メンバーが集団としての取り組みや目標達成に対して意欲が増すため、組織全体の生産性向上につながりやすくなります。

能動的に集団内で連携し合うようになり、高いパフォーマンスを発揮するようになる、というわけです。

「心理的安全性」が高まりイノベーションを促進する

メリット④:安心して意思表明できることで新たな取り組みにも挑戦しやすい

『集団凝集性』が高まることによって、組織やチームの「心理的安全性」が高まります

集団内において、自分の意見や気持ちを気兼ねなく安心して表現できる状態を意味する「心理的安全性」。

「心理的安全性」が高い集団であれば、失敗を恐れずに挑戦できたり、先輩や上司などに対して意見をしやすくなるため、アイデアを積極的に出し合ってイノベーションを促進することができるようになります。

『心理的安全性』については、こちらのページをご覧ください。

離職率が低下する

メリット⑤:集団への定着率が高まることにもなる

『集団凝集性』が高まると、集団内でお互いに励まし合ったり共感しあえることが増えるようになります。

連帯感が生まれ、心理的安全性が高まることで、集団内での働きに対するストレスも軽減します。

人間関係も良好に築きやすくなることから、快適なコミュニケーションも生まれ、「このチームで働き続けたい」と思うようになり、離職率の低下につながります。

『集団凝集性』によって生じるデメリット

集団凝集性が高まることによって生じる4つのデメリット

『集団凝集性』が高まることで得られるメリットは多くありますが、一方でデメリットもあります。

  • 『同調圧力』が生じるようになってしまう
  • 『集団浅慮(グループシンク)』が生じてしまうことも
  • 自分の集団以外に対して排他的になってしまうリスクが
  • 『黒い羊効果(ブラックシープ効果)』

『同調圧力』が生じるようになってしまう

デメリット①:同調圧力が多数派と異なる意見を封殺してしまう

『集団凝集性』が高まり過ぎると、『同調圧力』が生じてしまったり、「固定概念」が強まってしまうというリスクがあります。

特に「同調圧力」が強まってしまうと、少数派に多数派と同じ意思決定や行動をとるよう暗黙的に強制するようになるため、多数派と異なる意見を持っていたとしても非難されることを恐れ、発言自体を控えるようになってしまいます。

多数派に意見を合わせるようになると、集団の意思決定が視野の狭いものになり、議論が形だけの場になってしまいます。

『同調圧力』の詳細については、こちらのページをご覧ください。

『集団浅慮(グループシンク)』が生じてしまうことも

デメリット②:合意形成を優先するあまり「不合理な意思決定」になることも

『同調圧力』が生じてしまうことで、異なる意見が生まれにくくなる『集団浅慮(グループシンク)』が発生する恐れもあります。

集団で合意形成を図る際に、不合理な結論や不適切な行動がもたらされてしまう現象を指す『集団浅慮(グループシンク)』。

集団として「合意に至ろう」とするプレッシャーから、多角的な視点から物事を捉えられなくなり、批判的に評価する機会が失われることになってしまいます。

つまり、『集団凝集性』が高くなるほど、「まとまりのある集団」から遠のくような少数意見は「ノイズ」と捉えられやすくなる『同調圧力』が強まってしまうため、『グループシンク(集団浅慮)』が生じやすくなるということです。

『集団浅慮(グループシンク)』の詳細については、こちらのページをご覧ください。

自分の集団以外に対して排他的になってしまうリスクが

デメリット③:「ウチの集団は良い」「あの集団は悪い」と先鋭化してしまう

集団としての結束力が強くなり過ぎてしまうと『内集団バイアス』が生じ、自分が所属する集団(内集団)のメンバーを、所属していない集団(外集団)のメンバーよりも高く評価したり好意的に感じたりするようになることも。

この『内集団びいき』とも呼ばれる『内集団バイアス』が生じ、エコーチェンバー』に似た現象が起こりやすくなり、自身が所属する集団以外に対して排他的になり、過激になると「宗教じみてしまう」ようになることも考えられます。

『内集団バイアス』の詳細については、こちらのページをご覧ください。

『黒い羊効果(ブラックシープ効果)』

デメリット④:集団内のメンバーを排除したり卑下する傾向

さらに、自身が所属する集団内のメンバーの中にいる馴染めない人・集団の同質性から逸脱した人を排除しようとする『黒い羊効果(Black Sheep effect)』が生じるリスクも抱えることになります。


この続きでは、『集団凝集性』を高める5つの方法と高まり過ぎないようにするための手法について解説しています。

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