『ホーソン効果』とは?
『ホーソン効果』とは、「他者から関心を持ってもらったり注目を浴びることによって、結果を出そうと頑張るようになる」という心理現象です。
『ホーソン効果』の由来
『自身への関心が強まったり注目されることによって、結果を出そうという意志が働き、良い結果を出そうと努めるようになる『ホーソン効果』。
由来としては、アメリカのウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場で行われた、労働条件や経済的な条件よりも「注目を集める」ことで生産性が向上するという実験とされています。
『ピグマリオン効果』との違い
『ホーソン効果』と混同されやすい心理現象として『ピグマリオン効果』(※)があります。
『ピグマリオン効果』とは、「他者から期待を受けることによって、学習や業務の成果が高まる」という心理現象です。
「他者からの期待」によって成果が高まるピグマリオン効果と、「他者からの関心や注目」によって成果が高まるホーソン効果ということで若干の違いはあるものの、どちらも「期待されることで結果に好影響を及ぼすアクションをする」という共通点があります。
明確な違いとしては、「期待をする側の立場」にあります。
『ピグマリオン効果』は、職場の上司や教師などの自身よりも目上の立場の人間から、期待をされることで効果が生まれますが、『ホーソン効果』は、期待をする側が期待を受ける対象よりも目上である必要はありません。
※『ピグマリオン効果』の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
期待を受けることによって、学習や業務の成果が高まる『ピグマリオン効果』。ビジネスシーンでの活用例と混同されやすい心理効果、注意すべきポイントについて解説しています。
『ホーソン効果』のビジネスシーンでの活用例
企業内などでのビジネスシーンで『ホーソン効果』を活用できる場面があります。
目標を達成したら表彰する制度を設ける
企業内で表彰制度を設けて、設定した目標を達成した社員を全社ミーティングなどで表彰する。
社内で注目を浴びることで、その社員のモチベーションがアップすることが期待でき、表彰を見てほかの社員も表彰されるよう奮起する効果も見込めます。
特別なプロジェクトチームを設ける
組織や部署を横断した特別なプロジェクトチームを立ち上げるためにメンバーを招集する。
社内で特別視されるそのメンバーに選ばれたいと思い、業務意欲が高まることが期待できます。
ピグマリオン効果と併用する
日々のマネジメントシーンにおいて、「期待を受けることによって、業務の成果が高まる」ピグマリオン効果をホーソン効果と組み合わせて活用することで、パフォーマンスを高めることが見込めるようになります。
『ホーソン効果』を活用する際の注意点
注目を浴びることでモチベーションが上がるのは人それぞれです。
そのため、下記の3点に注意が必要です。
- 『ホーソン効果』が見込めそうな人材を対象にする
- 露骨に『ホーソン効果』を発揮させて不公平感が出ないように注意する
- 期待が過度なプレッシャーにならないようにする
まとめ
対象のモチベーションを高め、パフォーマンスを最大化させることが期待できる『ホーソン効果』。
注意点に留意しながら活用することで、対象の個人だけでなく部署や組織、企業全体にも影響し、活気のある雰囲気が醸成されるなどの効果が見込めるようになります。
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