『マーケティング職』『マーケター』は人気ですが・・・
転職市場でも人気職種の1つである『マーケティング職』『マーケター』。
なのですが、『事業会社』のマーケターに転職するか、『支援会社』のマーケターに転職するかによって求められる思考や業務の性質が異なります。
※このほかのマーケターへの転職に関する記事は下記で解説しています。
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事業会社のマーケティング担当・マーケターへ転職する際に求められる社内向けのスキルやテクニックについて解説しています。
支援会社のマーケティングとは?
支援会社とは、「営利を目的として自社で取り扱う商品やサービスを展開する企業」である事業会社をクライアントとして、マーケティングや関連するITサービスなどを提供する会社と定義できます。
その支援会社のマーケティングとしては、クライアントである事業会社が抱えるマーケティングに関する課題を解決するために、自社内もしくは関連企業・パートナー連携会社とチームアップ、プロジェクトを編成し、進めていくケースが多い傾向があります。
支援会社のマーケターの業務とは?
支援会社は、クライアントである事業会社が抱えるマーケティングに関する課題(※)を解決することで報酬を得るビジネスを展開しているので、おのずと事業会社のマーケティング課題に即した業務がメインとなります。
戦略立案のためのコンサルティングや分析・調査、施策(戦術)に関わるコンテンツ制作、広告などでプロモーションをかけるなど、さまざまな領域があります。
※マーケティングの施策については、こちらの記事をご覧ください。
転職市場で人気のある『マーケティング職』『マーケター』。支援会社に所属するマーケターの業務や特徴、メリット・デメリット、求められるスキルや思考について解説しています!
≪戦略に関連して≫
●戦略コンサルティング会社
≪戦術(施策)に関連して≫
■広報宣伝
●テレビや雑誌、新聞やWebなどのメディア運用会社
●コンテンツ制作会社
●広告代理店・PR会社
■販売促進
●展示会出展コンサルティング会社
●(広く捉えれば)展示会運営会社
●イベント開催コンサルティング会社
●ノベルティ・販促ツール制作会社、印刷会社など
■デマンドジェネレーション
●Webサイト解析ツール提供会社
●MAツール提供会社
●コンテンツ制作会社
●広告代理店・PR会社
支援会社のマーケターの特徴をざっくりとまとめると・・・
●事業会社が抱えるマーケティングに関する特定の課題にサービスを提供して解決に進めることから、その特定の領域を深く理解するため「専門性が高い」業務となります。
●解決すべき課題がスポットのプロジェクトであれば、1イベント・1施策を担当することになるため、1サイクルが回る数か月といった比較的に短期的な周期の業務となる傾向があります。
支援会社のマーケティングのメリット/デメリットとは?
支援会社のマーケティングのメリット
●深く(狭く)マーケティングに携われる
まずメリットとして挙げられるのは、「深く(ある意味狭く)マーケティングに携われる」という点です。
総合的にマーケティング課題解決を支援する会社もありますが、多くはある特定の領域に特化した支援を提供する会社が多いため、専門的に特定領域に深く携わることになります。
また、クライアントに対して高い付加価値を提供するために、プロジェクトごとにチームを編成し役割分担し取り組むことから、プロフェッショナルとして個人としても知見を蓄えることができます。
●業種や規模に関係なく幅広い経験ができる
次に挙げられるのは、「業種や規模に関係なく幅広い経験ができる」という点です。
クライアントによって業務や会社規模が異なるため、さまざまなフィールドで業務を展開できるというのはメリットと言えます。
●ダイナミックな案件に携わることも可能
クライアントによっては、多額の予算を投下する案件もあります。
多額の予算を使えるということは成果もよりダイナミックになる傾向がありますので、この点も良さ・やりがいと言えます。
支援会社のマーケティングのデメリット
次はデメリットです。
●ハードワークになりがち
複数のクライアント・プロジェクトを並行して担当することも多いので、自ずと業務量が膨大になりがちです。
自身が事業会社在籍時に委託していた支援会社さんの中には、定例ミーティングの際に会うと常に疲れている様子で、聞いてみると「案件に追われて追われて疲弊している」と言っている方もいました。業務量なので向き不向きなのかもしれませんが。。
また、クライアントとの折衝や調整が必要なので、案件や担当との相性によってはストレスが溜まり耐えられなくなるケースも。
●自由度が低いことも
クライアントありきの業務となるので、クライアント側の意向が強すぎて限定的な範囲しか関われないといったケースもあり得ます。
●案件規模によってプレッシャーが大きくなることも
多額の予算が投下されるプロジェクトになると成果も失敗も大きくなるので、その点がプレッシャーになってしまうかもしれません。
支援会社のマーケターに求められるスキルや思考とは?
●クライアントが抱える課題を『理解する力』
クライアントである事業会社が抱える課題を精度高く理解する力が必要になります。
クライアント側は比較して専門的な知見を有していないことが多く、誤った「思い込み」をしていることもあるため、ヒアリングし、課題を紐解くなどのスキルが必要なケースもあります。
●わかりやすく『言語化する力』
プロジェクトごとにレポートなどでクライアントに説明することを求められます。
クライアント側にとっては、専門的過ぎる内容となることも多いため、クライアントが理解できるようなわかりやすさ、言語化する力が求められます。
●一定以上の『耐久力』
クライアントやプロジェクトによっては、定期的にレポートベースでやり取りする場合もあれば、クライアント先に定期訪問・常駐して案件に取り組むなどさまざまなケースが考えられます。
また、上述の通りハードワークになりがちなので、外的環境・業務量に対する一定以上の耐久力が求められます。
最後に
下記の書籍にも書かれていますが、『マーケティング』への理解が乏しい会社ほど、マーケティングの専門家に対する要望は無闇に高くなりがちです。
成果を出すために必要な投資額や時間の見込みが甘くなり、無理筋な要求を突きつけられる恐れがあります。
さらに、成果に対する過剰な期待も持たれがちです。期待が大きい分、失望に変わると大きな摩擦が起きる要因にもなり、評価や処遇が後から大きく落ちるケースも散見されます。
『マーケティングの仕事と年収のリアル』(著)山口 義宏、ダイヤモンド社
これは事業会社にも支援会社のどちらにも言えるかもしれませんが、特に支援会社に所属するマーケターの場合、事業会社側は専門的な知見を有していないことが多いため「無茶振り」を受けることもあります。
自社やパートナー会社のリソースや保有スキルによって冷静に対応できればよいのですが、知見を有していないが故、ある種「勝手に」失望されるケースもクライアントによってはあるので、正しく期待値を下げることも場合によっては必要かもしれません。
クライアントによって業種や案件規模などが異なり、比較的短期間にプロジェクトを回していくことから、自身に専門性が見に付くのを日々実感しやすいため、やりがいを多く感じられると思います。
ですが、ハードワークになりがちなので、ワークライフバランスを頭の片隅に置いて、心身のバランスを崩さずに取り組むことが、支援会社のマーケティング・マーケターに求められるポイントかもしれません。
株式会社SBSマーケティングでは、今後マーケターへの転職支援に関するサービス提供を検討しております。
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